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なぜ「儲かりそうなら何でもやる」のはダメなのか?

4月24日(水)22時00分配信 LIMO

写真:LIMO [リーモ]
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写真:LIMO [リーモ]
成長し続けるビジネスの仕組みである「ストックビジネス」についてお伝えしていく本シリーズ。今回はストックビジネスとフロービジネスの違いを見てみます。

あなたの事業は売れますか?

「大竹さん、ストック思考を身につけると何が変わるんですか?」

そんな質問をされることがあります。

ストック思考が身につくと、潜在意識のレベルで継続的なビジネスかどうかが瞬時にわかってしまいます。そして、どんなに儲かりそうな話でもフロービジネスには違和感を覚えるようになります。

具体的には、自分が提供している商品サービスの中で「ここが優位点」「これは先々継続的なサービスとなる」ということが見えるようになります。その結果、「やらなくていいこと」もわかるのです。

一方で、ストック思考を持たないフロー大好き社長の特徴は「儲かりそうなら何でもやりたい」のです。

ストック思考には魔法の質問があります。

「あなたの事業は売ることができますか?」

なにも今売りましょうということではありません。いくらなら、誰が買うかと考えます。

「あなた自身はセットでは売りません。事業だけ売れますか?」

さあ、買う人はいるのでしょうか? 

この自問によって、あなたの事業がストックビジネスかどうかがわかるのです。

なぜストック思考を身につける必要があるのか

ビジネスは大きく二つに分けられます。一つは「売ることができる事業」。もう一つは値が付かない、つまり「売ることができない事業」です。

社長というのは、自分の思う通りに事業を考えることができる職種ですね。この自由さというのが曲者で、意外にも経営の落とし穴なのです。

 フロー社長

ストックビジネスを持たない社長の、何かうまい話があったときの思考パターンは次のようなものです。

それは儲かるか? 
営業して売れれば利益が出る・・・
仕事を請け負って納品すれば利益が出る・・・
よしやろう! 

その結果、利益も出たしお客様にも感謝された。これは素晴らしいことです。でも、いつも新しい案件を探しています。

この社長は良く働くし、いつも前向きに考えている。社員のことも大事にしている。でも一つだけやっていないことがあります。利益を上げることとお客様の満足は考えていますが、この事業が売れるようになるにはどうしたらいいのかを考えていません。

自分がいなくても事業だけを買う人が現れる状態、つまり事業が売れるという状態はどういうものかがイメージできていないのです。

実は、この社長は昔の私そのものです。

 ストック社長

では、ストック思考の社長は何が違うのかというと、「このサービスは顧客に継続的に価値を提供しているか」ということを考えています。

そして少しずつお客様が増えて売り上げも上がってくると、今度は顧客が受け取っている価値をもっと高めるためにサービスに付加価値を付ける、そんな新しいノウハウを見つけてくることに熱心に取り組んでいます。

商品やサービスを買う顧客との間に、継続する価値の提供が自動的に行われているのが理想的な状態だと意識して行動しているのです。

その思考状態は、よほど意識していないと出てきません。そして、目の前のことで毎日頭がいっぱいになってしまっては考えることができません。

この二人の社長の差は能力ではありません。ストックビジネスにしようと常に意識しているかどうかの差だけです。事業がスタートした初期には差がないので気づかず、むしろ一発大きな案件を請け負うフロー社長の方が何倍も利益が上がります。

でもストック思考の社長は歩みは遅くても仕事に無駄がないのです。「継続的な価値提供が蓄積する仕組みを磨いていく」と、ふと気づくとステージが上っている。

片方が納品で終わりまた新たな相手を探す毎日、もう片方は相手に継続的なサービスを提供するポジションに立ち、同じように継続的なサービスを欲しがる相手を探し、契約先を増やしていきます。

そうなると会社自体が継続的に価値を生み続けることができている状態になります。

こうしたストック思考を持つ同士で見つける情報は価値のある宝物。それこそが、私が遊休資産の活用という本業の傍ら「ストックビジネスアカデミー」で仲間と情報交換をする理由なのです。 

次回は具体的な事例も交えて「売れる事業」にするコツをお伝えします。
大竹 啓裕

最終更新:4月24日(水)22時00分

LIMO

 

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