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株式週間展望=買い戻し継続性焦―日銀追加緩和への思惑も、一巡後は企業決算に関心

4月20日(土)8時09分配信 モーニングスター

現在値
日水 681 ---
JSR 1,518 ---
日電産 14,475 ---
タムラ製 551 ---
アドテスト 2,731 ---
 皇位継承に伴う大型ゴールデンウイーク(GW、4月27日-5月6日)を控えた来週(4月22-26日)は、国内企業の決算発表の実質的なピークを迎える。中でも景気敏感業種の状況が、世界景気の先行きを占う上で注目される。一方、10連休前のポジション整理をめぐっては、日経平均株価への影響が大きいファーストリテイリング <9983> の動向が一つの焦点だ。

 今週(15-19日)の日経平均は17日取引時間中に付けた2万2345円をピークに週後半は上値が押さえられ、終値は2万2200円(前週比330円高)となった。連休前に売り建てを解消するための買い戻しが、上昇局面でのけん引車として作用したもよう。ただ、ここからは逆に買い持ち高をいったん現金化する投資家による売り圧力も強まりそうだ。

 踏み上げの象徴的な銘柄がファーストリテ。信用取引の売り残高が積み上がったことで、売り方が支払う「逆日歩(品貸料率)」が発生。この効力は非営業日の間も消えないため、GW前の返済を急ぐ向きの買い戻しにつながっている。同社の株価は4月に入り、決算発表も相まって最大24%値上がりした。

 日経平均にとって、主力構成銘柄のファーストリテの上昇は強い追い風になってきた(4月の寄与度は19日時点で約460円のプラス)。また、日経平均型のETF(上場投資信託)にも逆日歩が付いた。さらに、値がさハイテク株の一角も蓄積したカラ売りの反対売買に押し上げられ、瞬間的に実態以上の相場が形成された可能性がある。来週はその反動も意識される。

 需給のターニングポイントになり得るのが23日。この日は10連休前の受け渡しが可能な最終売買日に当たり、通過すれば逆日歩絡みの買い戻しも一巡する。現物株のポジション整理はぎりぎりまで続くとみられ、相場の水準を維持するためには、買い戻しに代わるなんらかの要素が必要になるかもしれない。

 23日には、もう1つの重要イベントが控える。それは電子部品大手の日本電産 <6594> の前2019年3月期決算だ。前期は中国市場の失速を理由にいち早く業績予想を引き下げているだけに、足元の業況や新年度の収益計画は多くの企業にとっての先行指標となる。

 24日のファナック <6954> やJSR <4185> 、25日のアドバンテスト <6857> と注目企業の決算は続く。これらの結果は少なからず投資家心理に作用する。慎重傾向の市場予想を覆す内容が多ければ、10連休前の手じまいがもたらす波乱を回避するだけの支援材料になるだろう。なお、26日は時価総額ベースの決算発表のピークで、東証1部の3月期企業約160社が開示を予定する。

 日本の決算と並行し、来週はイースター休暇明けの米国でも企業決算の発表がヤマ場に差し掛かる。中でも23日のテキサス・インスツルメンツや24日のボーイング、キャタピラー、マイクロソフト、25日のフォード・モーターやインテル、アマゾン・ドット・コムなどは世界のマーケットのマインドを左右する可能性がある。

 このほか、国内では24、25日の日銀金融政策決定会合と展望レポートも注目される。市場では追加緩和への思惑が強まりつつあり、今回俎上(そじょう)に載せるシナリオも浮上。23日の3月工作機械受注(確報値)、26日の3月有効求人倍率も注視したい。海外は米国で22日に3月中古住宅販売件数、23日に同新築住宅販売件数、26日に1-3月期GDP(国内総生産)、24日にはドイツの4月Ifo景況感指数が発表される。

 来週は後半が決算次第の面もあるが、買い戻しの縮小を想定して前半高の展開を予想する。想定レンジは2万1500-2万2500円とやや広めにとる。参考銘柄は日本水産 <1332> 、タムラ製作所 <6768> 、NSユナイテッド海運 <9110> とする。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:4月20日(土)8時09分

モーニングスター

 

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