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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英首相、5月22日までの離脱を目指す

4月20日(土)4時55分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆英議会、23日に再開
◆メイ英首相、引き続き5月22日までの離脱を目指す
◆カナダ中銀会合、金利据え置き見込みで声明に注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 143.00-149.00円
加ドル円 82.00-86.00円

4月22日週の展望
 英国の欧州連合(EU)離脱が10月31日までの再延期が決まり、英議会も現在、イースター(復活祭)休暇に合わせて11日間の休会期間に入っている。英議会は23日から再開される予定で、メイ英首相も欧州議会選挙直前(5月22日)までにEUと合意した離脱協議案、もしくは関税同盟を軸とした離脱案の可決を目指して再び精力的に動き出すと思われるが、「出口」を見出すのは簡単ではない。離脱の再延期で「合意なき離脱」への警戒感が緩み、ポンドの下方向への懸念は後退したものの、ポンドの買い戻しも進みにくい。離脱関連報道に一喜一憂しながら神経質な動きは続くだろう。
 英議会で5月22日までに離脱案が可決されなければ、英国は5月23日からの欧州議会選挙に参加する義務がある。もし、英国内で離脱案の合意に至らず、欧州議会選挙にも参加しないことになると、6月1日に「合意なき離脱」となるリスクが残されている。欧州議会選挙に参加し、10月31日までの離脱を目指すとしても、離脱をめぐる不透明感や長期化による英経済への懸念、メイ首相の不安定な政治的な立場などがリスクとして意識され、離脱期限の延長だけではポンドの上昇は見込みにくい。保守党内でメイ降ろしの動きが強まる可能性があるが、メイ首相は表明している通りに離脱協定案可決後の退陣を心構えに、労働党との協議を続けると思われる。ただ、労働党は関税同盟等への残留や2度目の国民投票の実施などを主張しており、協議は引き続き難航が見込まれる。
 12-2月英失業率(ILO方式)は3.9%、同週間平均賃金は+3.5%と、ともに前回から横ばいとなり、良好な水準を維持した。3月消費者物価指数(CPI)も前年比+1.9%と前月と変わらずの結果となった。賃金の伸びや生産性の改善に伴い、年末までにイングランド銀行(BOE)の物価目標2%を上回る公算が大きいものの、離脱をめぐる不透明感の長期化でBOEが年内に利上げする可能性は低い。
 加ドルは24日のカナダ中銀(BOC)の金融政策会合に注目。政策金利は4期連続で据え置きが見込まれ、視線は声明の内容に向けられている。BOCは3月の会合で個人消費と住宅投資の弱さに加え、設備投資や輸出が予想を下回っているとの認識を示しており、今回の会合では2019 年の経済見通しを下方修正する可能性が高まった。ただ、加経済の先行きへの楽観的な見方は変わらず、中国や世界経済への過度な警戒感が後退したことで、先行きの不透明感を強調するにとどまる公算が大きい。
 今週発表された3月の加CPIは前年比+1.9%と市場予想と一致し、前月の+1.5%から伸び幅を拡大した。2月貿易収支は29億加ドルの赤字と市場予想の赤字額を下回った。

4月15日週の回顧
 英EU離脱期限が約半年間、再延期されることが決定し、英議会も休会に入るなか、ポンドの神経質な動きがいったん落ち着いた。しかし、上値は重く、ポンドドルは1.30ドル割れ、ポンド円は145円台に押し戻された。加ドルは3月CPIが予想通りの結果になったこともあり、方向感は出ず、ドル/加ドルは1.30加ドル台、加ドル円は84円を挟んで小幅な上下に始終した。(了)

最終更新:4月20日(土)4時55分

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