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【為替本日の注目点】ドル円日米協議にも動かず

4月17日(水)10時14分配信 サーチナ

ドル円は引き続き小動きで、値幅も前日とほぼ変わらず。日米物品貿易協議材料に(イメージ写真提供:123RF)
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ドル円は引き続き小動きで、値幅も前日とほぼ変わらず。日米物品貿易協議材料に(イメージ写真提供:123RF)
 ドル円は引き続き小動きで、値幅も前日とほぼ変わらず。日米物品貿易協議材料にドルが売られたものの111円90銭止まり。112円台ではドル売りも強く上値を伸ばせず。ユーロドルも1.13を挟む展開が変わらず小動き。
 株式市場は3市場揃って反発。アップルなどIT株や金融株が買われ、ナスダックは8000ポイント台を回復。債券市場は続落し、長期金利は2.59%台まで上昇。金は大幅に売られ、1277ドル台に。一方原油価格は続伸し64ドル台に上昇。
3月鉱工業生産      → -0.1%
3月設備稼働率      → 78.8%
4月NAHB住宅市場指数 → 63
ドル/円   111.90 ~ 112.04
ユーロ/ドル 1.1280 ~ 1.1312
ユーロ/円  126.27 ~ 126.64
NYダウ   +67.89 → 26,452.66ドル
GOLD   -14.10 → 1,277.20ドル
WTI    +0.65  → 64.05 ドル
米10年国債 +0.036 → 2.590%
本日の注目イベント
日  3月貿易収支
日  2月鉱工業生産(確定値)
中  1-3月GDP
中  3月小売売上高
中  3月工業生産
欧  ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)
欧  ユーロ圏2月貿易収支
英  3月消費者物価指数
米  2月貿易収支
米  ベージュブック(地区連銀経済報告)
米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米  企業決算 → モルガンスタンレー
加  カナダ2月貿易収支
 ドル円だけでなく、為替市場全体が膠着感を強めています。NY市場でのドル円は上下わずか14銭しか動かず、ユーロドルも32ポイントの値動きでした。主要通貨のドルに対する動きもまちまちでしたが、市場は「リスクオン」の動きがやや強かったようです。その証拠に金が大きく売られ、引け値では1277ドル台と、今年1月24日以来の安値を記録しました。
 金は持っていても「利息」を生みません。そのため、金投資で利益をあげるためには「価格差」しかなく、「キャピタルゲイン」狙いということになります。世の中や市場が混乱すれば、その普遍性や換金性、あるいは流動性を基に金は買われます。反対に足元のように、為替や債券、株式市場のボラティリティが低く、投資家がリスクを取れるような状況では金の魅力が低下し、売られる傾向があります。今はまさにこのような状況かと思われます。
 トランプ政権が仕掛けた「関税戦争」は、今がピークかもしれませんが、まだ収まる気配はありません。そんな中、日米物品貿易協議は2日目の会合を終えています。日米の間では交渉の範囲に認識の違いがあったものの、会合を終えた茂木経済再生担当大臣は記者団に「出来るだけ早期の合意を目指す」と語っています。会合では、昨年9月の日米共同声明に沿って進めることをライトハイザーUSTR代表と確認したとし、日本側としては物品貿易以外には想定していないと述べています。注目されていた「為替条項」について茂木大臣は、2017年2月の日米首脳会談で合意された通り、日米財務相間で議論されることになっていると述べています。
 また米国側は、交渉が続く限り「米通商拡大法232条」を発動しないと理解しているとも語っていました。(ブルームバーグ)来週にも再びライトハイザー代表と会い、議論を進めるとしていますが、結局今のところ、特筆すべき合意内容はないようです。協議の始まる前にムニューシン財務長官は、「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを自制する為替条項を含めることになる」と先制口撃を仕掛けていましたが、これもトランプ大統領流の「交渉術」を踏襲しただけのことだったのでしょうか。
 中国との通商協議についてもクドロー国家経済会議(NEC)議長は昨日FOXテレビとのインタビューで、今週さらに協議が行われるが、執行の問題を含む複数の面で「非常に良い進展」があったとしながらも、「現状には満足しているが、私は予測を立てるつもりはない」(ブルームバーグ)と最終合意に至るかどうか明言を避けています。
 連日小動きの続いているドル円ですが、当然のことながらボラティリティも急速に低下しています。足元では1カ月のボラは「4.78%」程度まで低下しており、2014年9月以来の低水準になっています。今年1月3日のドル急落時には「10%」まで上昇していたので、ここ3カ月で半分以下になったことになります。多くの市場参加者が当面ドル円は動かない、と考えていることが背景になっていますが、このボラティリティを基にオプション・プレミアムも算定されるため、輸出業者にとっては、為替の水準とともに「追い風」がふいていると言えます。
 因みに輸出企業の社内想定レートは日銀短観では「108円台後半」となっており、足元の水準から3円以上も有利になっています。プレミアムを払っても、少なくも今年上半期の為替ヘッジは十分採算が合うことになります。112円台では実需のドル売りが出やすいのも、こうしたことが要因になっているとも考えられます。
 本日のドル円も期待はできません。レンジは111円70銭~112円30銭程度としますが、これでもワイドすぎるのかもしれませんが、いつものことですが、安心しきっていてはいけません。今日は午前11時に中国のGDPが発表されますが、影響力があるだけに注目です。市場予想は「6.3%」ですが、上振れる可能性があるかもしれません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)

最終更新:4月17日(水)10時14分

サーチナ

 

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