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【為替本日の注目点】ドル円欧州時間に110円30銭まで下落

3月22日(金)9時40分配信 サーチナ

ドル円は欧州時間に110円30銭までドル安が進んだが、米経済指標が予想を上回ったことや、米長期金利が上昇したことで110円95銭までドルが買い戻される。(イメージ写真提供:123RF)
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ドル円は欧州時間に110円30銭までドル安が進んだが、米経済指標が予想を上回ったことや、米長期金利が上昇したことで110円95銭までドルが買い戻される。(イメージ写真提供:123RF)
 ドル円は欧州時間に110円30銭までドル安が進んだが、米経済指標が予想を上回ったことや、米長期金利が上昇したことで110円95銭までドルが買い戻される。前日1.14台半ばまで上昇したユーロドルは小幅に反発。1.1343前後まで売られる。株式市場は大幅に上昇。アップルなどのハイテク株が上昇を牽引し、ダウは216ドル高。S&P500も30ポイント上昇し、5カ月ぶりの高値を記録。債券相場は小幅に反落。前日急低下した長期金利はやや戻し、2.53%台で取引を終える。金は買われ、原油価格は反落。
 
米 新規失業保険申請件数          →  22.1万件
米 2月景気先行総合指数           →  0.2%
米 3月フィラデルフィア連銀景況指数    →  13.7
ドル/円   110.38 ~ 110.95
ユーロ/ドル 1.1343 ~ 1.1397
ユーロ/円  125.71 ~ 126.14
NYダウ  +216.84  → 25,962.51ドル
GOLD  +5.60 → 1307.30ドル 
WTI    -0.25 → 59.98ドル 
米10年国債 -0.011 → 2.537%
本日の注目イベント
独   3月製造業PMI )(速報値)
独   3月サービス業PMI速報値)
欧   ユーロ圏3月総合PMI(速報値)
欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)
欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(速報値)
欧   ユーロ圏1月経常収支
米   2月中古住宅販売件数
米   2月財政収支
加   1月小売売上高
加   2月消費者物価指数
 20日のFOMCでは年内の利上げ見送りや、バランスシートの縮小を今年9月で完全に停止することを発表するなど、「ハト派寄り」の内容だったことで、米長期金利が大幅に低下し、ドル円も111円を大きく割り込みました。昨日の夕方には110円30銭までドル安が進み、ほぼ1カ月ぶりの円高水準を付けました。この欄でも再三指摘してきましたが、ドル円は結局、米金利の低下に収斂される形で、落ちてきました。もっとも110-110円30銭近辺は、2月もなかなか下抜けできずに、サポートゾーンを形成していた水準で、目先は110円台が維持されるかどうかが焦点になろうかと思います。
 今回のFOMCでは予想通り政策金利は据え置き、昨年12月時点の予測では、今年の利上げ回数は2回だったものが、今年は「ゼロ」と一気に引き下げ、政策を景気警戒モードに舵を切り換えました。パウエル議長は会見で、「海外経済の減速が米景気の逆風になってきた」と述べさらに、「政策変更を明確に必要とするほど雇用とインフレの見通しが変わるには、しばらく時間がかかるかもしれない」と述べています。
 この結果米長期金利は急低下し、20日には2.52%台まで下落し、2016年1月の水準まで下げています。昨日はやや反発していますが、今後金利上昇が見込めないとすると、ドル円の上値を抑える要因の一つになろうかと思われます。株式市場にとっては、金利低下は株価の上昇要因になることから、今後企業業績が極端に悪化しないかぎり、株価は緩やかに上昇する可能性があります。FRBがこれまでの「金融引き締め政策」から「ニュートラル」に舵を切り換えたのはパウエル議長の言葉にもあったように「海外景気の落ち込み」です。
 特に、欧州と中国の景気減速が米景気に与える影響を考慮した発言かと思われますが、その象徴が米中通商協議の先行きです。トランプ大統領は20日、中国製品にかけた追加関税について「解除することは議論していない」と述べました。全ての関税撤廃を主張する中国と、一部の関税を残し、今後中国が合意を遵守しない際には関税引き上げという「武器」を確保しておきたいとする米中には、まだ意見に隔たりがあり、これが最終合意を遅らせていると見られます。28-29日にはライトハーザーUSTR代表と、ムニューシン財務長官が再び北京を訪問し、中国側高官と協議を再開します。また、その翌週には劉鶴副首相がワシントンを訪れることも決まっているようです。2週間連続の協議で、果たして両国の溝が埋められるのか、注目されます。
 この欄でも述べたように、「日足」のMACDは3月11日には「デッドクロス」を示現しており、ドルの下落を示唆していました。相場はその後も下げることはなく横ばいでしたが結局、20日のFOMCをきかっけに1円程ドルが急落しています。しばらくはドルの上値が重くなると予想しますが、それでも米経済は主要国では明らかに良好で、その意味ではドルが大きく下落することも予想しづらいのは事実です。一進一退を繰り返しながらも、目線はや下方に置いておく方がベターかと思います。本日の予想レンジは110円30銭~111円程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)

最終更新:3月22日(金)9時40分

サーチナ

 

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