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週間為替展望(ドル/ユーロ)-日欧の貿易収支とFOMCに注目

3月16日(土)4時29分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、FOMCで金融政策の正常化が休止となるか否かに要注目
◆米中通商協議の進展を見極めつつ、日本の2月の対米貿易黒字に要注目
◆ユーロドルは、ユーロ圏1月貿易収支や欧州首脳会議でのEU離脱期限延長に注目
                          (為替情報部・山下政比呂)
予想レンジ
ドル円   109.00-113.00円
ユーロドル 1.1000-1.1500ドル

3月18日週の展望
 ドル円は伸び悩むか。3月期末決算に向けた本邦機関投資家のレパトリエーション(海外投資資金の本国への還流)で上値が重い展開が予想される。
 ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が3月中の開催、茂木経済財政相が4月の開催を望んでいる日米通商協議では、自動車関税や為替条項への警戒感がドル円の上値を抑える要因となっている。トランプ大統領が、2018年の対日貿易赤字676億ドルが大き過ぎると不満を表明したことで、18日に発表される日本の対米貿易黒字が注目される。
 19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「利上げに関して忍耐強いということは、利上げを急がないことを意味する」と述べており、金融政策の正常化、すなわち、利上げ打ち止めが正式に表明されるのか、今年の月500億ドルのバランスシート縮小が終了する時期などを見極めることになる。
 ビデオ会議で継続している米中通商協議に関して、トランプ大統領は「交渉は極めて順調に進捗していると考えている。合意は急いでいない。米国にとり正しいディール(取引)である必要があり、そうでなければディールは行わない」と述べている。ライトハイザーUSTR代表も、「米中通商協議が合意に向けた最終段階にあることを望んでいるが、依然として乗り越えなければならない課題が残されている」と慎重な見解を述べており、依然として予断を許さない状況が続く。中国人民銀行(中央銀行)の易総裁は、米中通商協議で人民元の切り下げ回避で合意したと述べており、韓国、カナダ、メキシコ、中国に続き、日本に対しても為替条項などの圧力が警戒される。
 ドル円の売り材料としては、トランプ政権と議会民主党が、トランプ大統領の2020年会計年度の予算案、国家非常事態宣言の無効、ロシアゲート疑惑による弾劾訴追などで対決姿勢を強めていることが挙げられる。
 ユーロは続落か。欧米通商協議の難航が報じられる中、ユーロ圏の1月の貿易収支に要注目。また、ユーロ圏の景気減速が警戒される中、3月のドイツZEW景況指数、3月のユーロ圏製造業・サービス業PMI速報値に要注目。英下院での29日の離脱期限の延長採決を受けて、21-22日の欧州首脳会議で承認されるか否か、延期は5月23日頃か6月30日までなのかを見極めることになる。
 ユーロ円は、ユーロ圏の景気減速懸念、貿易摩擦、欧州諸国の政治情勢への警戒感などで軟調推移か。

3月11日週の回顧
 ドル円は、ムニューシン米財務長官が「米中通商協議ではあらゆる項目について議論しており、近い将来、一部の争点で近く合意できる」と述べたこと、日銀金融政策決定会合でのフォワードガイダンス変更の思惑などから110.88円から111.90円まで上昇した。ユーロドルは、米10年債利回りの低下を受けて、1.1222ドルから1.1339ドルまで上昇した。ユーロ円は、124.48円から126.57円まで上昇した。(了)
山下

最終更新:3月16日(土)4時29分

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