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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英議会、離脱延期を可決

3月16日(土)4時15分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆英議会は離脱延期を可決、20-21日のEU首脳会議で協議か
◆メイ英首相、20日までに離脱案の合意を目指す
◆加ドルは方向感鈍いか、追加利上げ期待の後退が重しも原油高が支えに
                            (為替情報部・金 星)
予想レンジ
ポンド円 144.00-150.50円
加ドル円 81.50-85.50円

3月18日週の展望
 英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり明確な解決なしに離脱の期限が近づき、ポンドは来週も神経質な動きが続きそうだ。英議会では14日にメイ首相のEU離脱期限を延期する動議が可決された。メイ政権は20日までに離脱案をめぐる3回目の採決を目指し、民主統一党(DUP)および与党保守党内の離脱強硬派の説得を続ける。20日まで離脱協定案で合意できれば6月末までの短期の延長、合意できなければ長期の延長を要請することにした。英政府の離脱日延期の申し入れを受けて、21-22日予定のEU首脳会議でその是非や期間が協議される見通しだ。市場ではEU側が離脱日の延期を認めると楽観視しているが、承認にはEU加盟27カ国の同意が必要で、承認が得られる保証はない。また、短期間ではなく、長期の延期が求められる可能性もある。延期が長期化すれば、離脱を巡る2回目の国民投票に道が開かれ、2016年の国民投票結果が覆されることにもなりかねない。
 メイ首相は11日にEUと離脱協定案の本文は維持しつつ、最大の懸案のアイルランド国境問題で法的拘束力を持つ条項を盛り込んだ付属文書をまとめ、12日の英議会で協定案の採決に持ち込んだが、149票の大差で否決された。13日の英議会で「合意なき離脱」を回避することが支持され、ポンドの下値警戒感が後退した。議会では「いかなる状況でも合意なき離脱を拒否」との案が312対308で可決され、「3月末期限までの合意なき離脱は拒否」との政府案も321対278で可決された。これで離脱をめぐり、今後も離脱の合意を目指してEUと協議を続ける方針が確認された。
 加ドルはカナダ中銀(BOC)に追加利上げ期待が後退したことで上値の重い動きが見込まれる。ただ、これはBOCに限らず主要国全体がハト派姿勢を強めていることで、下押し警戒感は限定的か。BOCは主要先進国で米国についで2番目、主要資源国ではいち早く利上げサイクルに突入したが、今後の利上げは慎重に進めていく方針を示している。原油相場の堅調な動きが続いており、原油高は引き続き産油国通貨である加ドルの下支えとなりそうだ。今後の金融政策の不透明感から、加ドルは経済指標や原油相場の動きを睨みながら方向感に欠ける動きが続きそうだ。
 2月の加新規雇用者数変化は5.59万人増と市場予想を大きく上回り、失業率は5.8%と市場予想や前月と変わらずとなった。来週は1月小売売上高や2月消費者物価指数などが発表予定。

3月11日週の回顧
 今週の英議会で「合意なき離脱を拒否」する案が可決され、ポンドは買いが優勢となった。3月29日の離脱日の延期も可決され、市場では「ソフトな離脱」への期待感が高まっている。ポンドドルは昨年6月中旬以来の高値となる1.33ドル後半まで上昇し、ポンド円は148円後半まで強含んだ。NY原油先物が約4カ月ぶりの高値水準まで上昇したことも支えに、加ドルは小動きながら買い戻しが優勢となり、ドル/加ドルは1.33加ドル割れ、加ドル円は84円近辺まで加ドル高に振れた。(了)
山下

最終更新:3月16日(土)4時15分

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