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【為替本日の注目点】ドル円110円台で動かず

2月20日(水)9時28分配信 サーチナ

ドル円は米中通商協議が引き続き行われることを好感し110円68銭まで買われたが、(イメージ写真提供:123RF)
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ドル円は米中通商協議が引き続き行われることを好感し110円68銭まで買われたが、(イメージ写真提供:123RF)
 ドル円はアジア、欧州市場を経てやや円安で始まったがドルの上値も重く、110円台半ばまで下落。ユーロドルは買い戻しが入り、1.1358までユーロ高に振れる。1.12~1.14のレンジが続く。
 株式市場は小幅ながら続伸。小売株が買われ上昇を牽引したが、引けにかけて上げ幅を縮小。ダウは結局8ドル高で取り引を終える。債券相場は上昇。長期金利は2.63%台まで低下。金は先週末比22ドルを超える上昇。ポンドでドルが売られたことで買われたとの見方。10カ月ぶりとなる1344ドル台で引ける。原油価格も5日続伸し56ドル台に。
2月NAHB住宅市場指数 → 62
ドル/円   110.49 ~ 110.77
ユーロ/ドル 1.1286 ~ 1.1358
ユーロ/円  124.96 ~ 125.54
NYダウ   +8.07  → 25,891.32ドル
GOLD   +22.70 → 1344.80ドル
WTI    +0.50  → 56.09ドル
米10年国債 -0.029 → 2.634%
本日の注目イベント
日  1月貿易収支
独  1月生産者物価指数
欧  ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
米  FOMC議事録(1月29、30日分)
 ドル円はますます膠着感を強めています。昨日1日の動きを見ても、値幅は25銭にも届かず、さすがのNY市場でも動きは限定的でした。ユーロドルやポンドに動きが見られたものの、ここでも円は「蚊帳の外」といった感じです。
 昨日もこの欄で述べましたが、株式市場は日米で活況で、特に米国株は好調で、昨日ダウは一時2万6000ドル台に乗せる場面もありました。一方、債券市場は極めて動きが鈍く、ドル円は米長期金利との相関性が強いため、足元のボラの低さは、この影響かと思われます。米長期金利は2月に入ってほとんど動きがなく、2.7%台に乗せた日が2日あった他、全て2.63-2.69%のレンジ内で推移しています。ここは、米長期金利が動き出すのを待つしかありません。
 米中通商協議は北京での会合を終え、舞台はワシントンに移ります。交渉責任者である劉鶴中国副首相一行は、昨日ワシントン入りをしたようですが、交渉期限である3月1日まで、残すところ10日余りしかありません。ブルームバーグによれば、米国は対中貿易交渉の一環として、人民元相場の安定を維持するよう求めているようです。米国が課す関税の効力を相殺しようとして、中国が人民元を切り下げる手段を封じることが狙いだと報じています。
 仮に交渉が最終的にまとまらず、関税が25%に引き上げられると米国内での中国製品は値段が上がり、物が売れなくなるのは目に見えています。上昇した関税分を値段に織り込み、輸出価格を下げれば、今度はそのつけが中国側メーカーを直撃し、収益力が急速に悪化することになります。値段を上げずに、収益力を維持する方法は、為替レートしかありません。極端に言えば、人民元がドルに対して25%切り下がれば、全てうまくいき、これまでと変わらないことになります。米国は先回りをして、その芽を摘み取ろうとしているわけです。
 報道によると、両国は「覚書」に為替政策をどのように盛り込むかを議論しており、最終的にはトランプ大統領と習近平国家主席の承認が必要になると見られます。トランプ氏は19日、進行中の米中交渉について、「順調に進んでいる。これまで提言されたことをわれわれは全て求めている」と述べ、中国との貿易合意に関して言えば、「3月1日は魔法の期日ではない」と語っています。最後は両国トップが直接会って合意文章に署名すると見ていますが、おそらく合意までのプロセスを経るには時間が足りず、期限を延期した上で、最後の舞台を整えるのではないかと予想しています。
 本日は、市場の利上げ観測の見方に大きな影響を与えたFOMC会合の議事録が公表されます。動きが出ることを期待したいと思います。
 予想レンジは110円20銭~111円10銭程度と見ています。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)

最終更新:2月20日(水)9時30分

サーチナ

 

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