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36歳、子ども3人。社宅を出て住宅購入予定。いくらの家なら買える?

2月11日(月)22時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆子育て期間の10年間くらいは仕事を辞めるかも?

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、マイホーム購入、子ども3人の教育費などライフイベントが続く30代女性。ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんがアドバイスします。
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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、マイホーム購入、子ども3人の教育費などライフイベントが続く30代女性。ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんがアドバイスします。
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、マイホーム購入、3人の子どもの教育費などライフイベントが続く30代の女性。共働きでしっかり貯め、個別株投資で運用も成功しているものの、いくらの家なら無理なく買えるのか、運用はどうすればいいのかというお悩みです。ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんがアドバイスします。

▼相談者

たまこさん(仮名)
女性/会社員/36歳
大阪/借家(社宅)

▼家族構成

夫(会社員・40歳)、子ども3人(8歳、2歳、0歳)

▼相談内容

今後の教育費捻出とマイホーム購入にあたり、我が家庭では、それぞれにどの程度の資金がかけられるのかを教えてください。

●教育費について
現在、保育園児の費用が認可保育所で月6万円かかっています。これが、かなり痛いです。第三子が誕生したので、今後も数年間は相応もしくはそれ以上かかることが予想されます。夫婦の希望では、3人とも大学、大学院まで負担したいと考えています。原則、高校までは公立の予定ですが、本人の希望があれば、私立も考えています。これが可能でしょうか?

●マイホームについて
5年後をめどにマイホームを購入したいのですが、安全圏内で購入できる額を教えていただけませんか? 希望は一戸建てです。新築中古のこだわりはありません。

●その他
教育費、マイホームの両立を実現させるため、我が家の家計をご覧になり、削減できる項目がありましたら、ご教授ください。また、私の趣味で株式投資を10年ほど前から行っています。資金運用をしていく中で、もっと他の良い方法があればアドバイスをお願いします。

▼家計収支データ

相談者「たまこ」さんの家計収支データ
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相談者「たまこ」さんの家計収支データ


▼家計収支データ補足

(1) 加入している保険について
生命保険(名義/夫、死亡時3000万円)=毎月の保険料1万円
学資保険(名義/第一子)=毎月の保険料1万円
学資保険(名義/第二子)=毎月の保険料1万円

(2) ボーナスの使い道について
昨年の場合は、レジャー費20万円、家電の買い替え40万円、被服費10万円。残りは貯蓄。

(3) 株式運用について
全て個別株。配当金と優待目的だが、資金を増やすために、最近信用取引も始めた。概算で200万円ほどの儲けが出ている。

(4)今後のライフプランについて
妻は現在、時短勤務中。今後、子育て期間の10年くらいは仕事を辞めるかもしれない。しかし、その後は再就職する予定(職業はエンジニア)。

▼ファイナンシャル・プランナー藤川太の3つのアドバイス

アドバイス1 住宅は5000万円程度なら問題なし
アドバイス2 最大のリスクは妻がキャリアを中断すること
アドバイス3 投資にはリスクがあることを肝に銘じておく

◆アドバイス1 住宅は5000万円程度なら問題なし

マイホームについては、賃貸と持ち家はどちらがトクかとよく議論されます。一般的に持ち家の価格は、家賃を払い続けた場合のキャッシュフローと大きく違わないように設定されていますから、どちらでも大きな違いはありません。ただし、社宅の場合は別。勤務先から補助が出ているのですから住むのはトクになります。住宅を買いたい時期は5年後ですから、相場に絶対はありませんが、現在の不動産市況を考えると5年後の方が下がっている可能性が高く、買いやすくなっているのではないでしょうか。

では具体的に、購入できる物件の金額を考えていきましょう。現在の家計を見ると年300万円以上貯められています。ご主人が60歳になるまで20年ありますから、6000万円は貯められることになります。現在すでに貯まっている貯蓄で住宅の頭金と教育費は準備できていますから、この6000万円がひとつの目安。老後資金や教育費の余裕を加味しても、4000万円~5000万円程度の物件ならば無理なく購入できると考えていいでしょう。

◆アドバイス2 最大のリスクは妻がキャリアを中断すること

アドバイス1では楽観的なお話をしましたが、リスクがないわけではありません。それは、たまこさんの働き方です。子育て期間の10年くらいは仕事を辞めるかもしれないとのことですが、これはマネープランにとって最大のリスクです。現在、貯められているお金のほとんどは、たまこさんの収入です。たまこさんが仕事を辞めるということは貯蓄ができないばかりか、節約をしないと赤字になってしまいます。

エンジニアというお仕事は、変化の激しい世界だと推察します。しかも10年間キャリアを中断すると、再就職をするときは40代後半。いま考えている以上に、復帰は厳しいかもしれません。働き方改革で、さまざまな勤務形態が可能になってきています。テレワークなども進んでいる業界でしょうから、働き方を変えれば育児との両立も無理ではないはずです。仕事を辞めるダメージは大きいので、細々とでも構いませんから続けることをお勧めします。

◆アドバイス3 投資にはリスクがあることを肝に銘じておく

株式投資が順調のようですが、投資額からいうと、そろそろ資金を大きくする段階から安定的な運用に移る時期です。いまは儲かっていても、永遠にこれが続くことはありません。個別株への投資はいいときと悪いときがはっきりしますし、必ず不景気はやってきます。信用取引も始められたということですが、多くの方を見てきた経験からいうと、自信を持ち過ぎない方がいいと思います。

いまは時系列のデータが簡単に入手できますから、リーマン・ショック級の暴落に巻き込まれたとき、自分のお金がどうなるのかを一度シミュレーションしてみてください。このくらいならいいだろうと思えれば問題ありませんが、夜も眠れなくなりそうだったらリスクの取り過ぎです。お子さんも小さく、まだまだイベントの多い世代。国際分散投資で、リスクを軽減した運用方法を考えてはどうでしょう。

◆相談者「たまこ」さんから寄せられた感想

藤川太先生にアドバイスを頂けるとは、何という幸運に恵まれたのか、本当に嬉しく存じます。自分のキャリアや資産運用につきましても的確にご助言頂き、肝に命じていこうと決意しております。この度は、このような機会をどうもありがとうございました。

教えてくれたのは……
藤川太さん

All About「資産運用」ガイド。「家計の見直し相談センター」で10年以上にわたり、1万5000世帯を超える家計の見直しを行ってきたFP。資産運用、家計管理、マイホーム購入、不動産投資などに詳しく「普通の人」でもお金を貯める・増やせるようになる方法をアドバイスしています。

取材・文/鈴木弥生
あるじゃん 編集部

最終更新:2月11日(月)22時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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