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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英、離脱の着地が見えない

2月9日(土)4時40分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、離脱の着地が見えず方向感は鈍い
◆ポンド、英10-12月期GDPや1月CPIなどに注目
◆加ドル、原油相場にらみの動きも方向感は限定的か
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円137.00-145.00円
加ドル円80.80-85.00円

2月11日週の展望
 ポンドは、英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる先行き不透明感が払しょくされず、関連報道に一喜一憂しながら方向感に欠ける動きが続きそうだ。2016年6月にEU残留・離脱を問う国民投票で離脱派が僅差で勝利し、そこから離脱交渉に2年半以上の長い時間を費やしてきた。しかし、3月29日の離脱期限日が目の前に迫っているものの混乱は続いており、着地は見えていない。EU残留派であったメイ首相が心ならずもブレグジット実現の任を引き受け、「合意なき離脱」回避を目指して頑張っているものの、英国内からもEUからも冷や飯を食わされている。
 1月29日の英議会で、アイルランド国境問題のバックストップについては代替案に置き換えるとの条件付きでメイ首相のEUとの再交渉が認められた。メイ首相はアイルランド国境問題について法的拘束力のある協定修正を求めて交渉するが、EU側が離脱案の再交渉に応じる可能性は小さい。一部の報道によると、メイ政権の閣僚らは首相の離脱案が議会で可決された場合、必要な立法措置の時間を確保するために離脱を8週間延期する案を協議している模様。8週間延期すれば、離脱日が5月24日になる。昨年11月にEUと合意した離脱案の変更が可能かどうかは依然として議論や試みが続いており、離脱日の延期、離脱案の土壇場での合意、もしくは合意なき離脱などさまざまなシナリオがあり得る状況である。英議会は現在も意見の分裂が深刻で、無意味な闘争を続ける状況はまさに悲劇そのものだが、「合意なき離脱」の回避には過半数が賛成している。その「合意なき離脱」を回避するには、EUと離脱案で合意するか離脱日を延期するしかない。また、離脱案でEUと合意しても物理的に3月29日の離脱が難しく、結局は「とりあえず離脱日の延期」をEUに求めるしかないか。
 イングランド中銀(BOE)は今週、市場予想通り金融政策の据え置きを全員一致で決定した。議事要旨では今後3年間で1回の利上げが基本になるとの見方を示し、インフレリポートでは今年・来年の国内総生産(GDP)見通しを下方修正した。来週は10-12月期GDP速報値や1月消費者物価指数(CPI)などの注目指標が発表される予定。
 足もとの加ドルは方向感に欠ける動きで、原油相場に連動した相場展開となっている。米国では利上げ見通しが後退しドル買いも進みにくいなか、加経済指標がおおむね良好で加ドルの下押し警戒感は乏しい。ただ、世界的な景気減速懸念などを背景にカナダ中銀(BOC)も今後の金融政策運営に慎重姿勢を強める可能性が高く、加ドルを積極的に買い進める地合いでもない。来週は12月製造業出荷や12月新築住宅価格指数などの発表が予定されている。

2月4日週の回顧
 ポンドは離脱の先行き不透明感が重しとなるなか、BOEのGDP見通し下方修正も嫌気され、ポンドドルは1.28ドル半ば、ポンド円は141円近辺まで弱含んだ。加ドルは買い戻しが一服。ドル/加ドルは1.32加ドル台まで加ドル安に振れたほか、加ドル円は83円台で伸び悩んだ。(了)
松井

最終更新:2月9日(土)4時40分

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