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センター試験直前に「避けるべき」3つのこと

1月13日(日)5時40分配信 東洋経済オンライン

センター試験直前にしてはいけないことは何でしょうか(撮影:梅谷秀司)
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センター試験直前にしてはいけないことは何でしょうか(撮影:梅谷秀司)
 アップルショックではじまり、米中関係などからも目が離せず、波乱が予想される2019年。大学受験を志す人にとっては、「自分にだけは波乱もショックも起きてほしくない!  」と考えていることでしょう。

 受験生にとって、目前に迫っているのがセンター試験(1月19日、20日)です。喫茶店を見渡しても、勉強している人が多い時期になりました。そこで今回は、試験1週間前の受験直前期に、受験生と親が陥ってしまいがちな3つのわなについてお話しします。直前期にやってはいけないこととは何でしょうか。
■1つ目は、情報のわな

 社会人であれば、普段からアンテナを張り巡らせ、自らの知識、見識を高めるための情報収集をすることは必須です。そのために、新聞や本を読み、セミナーに通い、ニュースアプリなどを熟読するわけです。社会人であれば情報の洪水に呑み込まれても、なんの問題もありません。

 しかし、受験直前期に「情報収集」をするのはNGです。いたずらに情報を集めてもいいことなど何もありません。直前期には、「あれが出るらしい」「あの教科書・問題集はよく当たるらしい」といった、まことしやかな話がなぜか回ってきます。
 特に、SNSの発達した現代においては、注意が必要です。直前期というのは、自分で思っている以上に神経質、敏感になっているものです。そんなときツイッターを見てみると……。

 「センター試験、おれのときはこうしたら成功した」

 「センター本番ではこんなのが出て焦った」

 といった、自分の体験談のみに基づく、したり顔の大人たちの昔話が氾濫しています。情報の海で溺れてはいけません。

 現代においては、情報は集めるよりも取捨選択するほうがはるかに難しいのです。下手に情報を収集してしまうと、その取捨選択に困ってしまい、余計な情報が頭に入ってきて、無駄に戸惑うだけです。
 これは受験仲間同士でも同じことがいえます。直前期になると、「俺はこの問題集もやった」というような言説を用いて焦りを誘発してくる人がいるものです。単に自分が優位に立ちたいだけなので、こちらとしては迷惑以外の何物でもありません。こういう人は無視しましょう。

 情報のわなにはまらないようにするために、シンプルですが最も効果的なのは、スマホを見ないことです。スマホには中毒性がありますから、電源を入れているだけで、1日何十回と見てしまうもの。情報の海から逃れられません。外出時には持ち歩かないか、電源を切っておく。友達とは連絡しない。これをやるだけで情報のわなは避けられます。
■2つ目は、詰め込みのわな

 勉強というのは、効率×継続。言い換えれば、質×量ですから、量が多いに越したことはありません。1時間勉強するよりも10時間勉強したほうが、知識が頭に入る量も違ってきますから、合格率も上がってくるというのは当然です。

 しかし、直前期に詰め込むために長時間勉強することは絶対にやってはいけません。本番での最大のリスクは、体調が悪くなることです。普段以上に長時間勉強することで、疲労もたまりますし、寝る時間も遅くなります。
 勉強を長くすることにより脳に血液が滞留し、眠りにつきにくくなります。眠りにつく時間が遅くなると生活のバイオリズムが壊れるので、結果として体調不良を誘発することになります。

 直前期は、むしろ勉強量を少しずつ減らしていくことが必要です。プロのスポーツ選手も、大事な試合の直前には練習量を落とし、栄養をたくさん摂ることで、本番で最高のパフォーマンスが出るようにピーキング(本番にピークをもっていくよう調整すること)します。受験においてもまったく同じです。
 普段10時間勉強している人であれば、試験1週間前は3~4時間程度勉強すればそれで十分です。普段の勉強で手薄なところを復習したり、過去に間違えたところを復習したりするだけでよく、新たな問題に手を出すべきではありません。

 体と違い、頭がオーバーワークになっていることは、なかなか気づきにくいものですので、脳をしっかりと休ませてピーキングしてあげることが必要なのです。

 詰め込みのわなを避けるには、意識して普段の勉強量よりも少ない勉強量に調整することです。直前期は不安になっていますので、必要以上に勉強してしまいがちですが、軽い運動をするなり、ちょっとした散歩に出るなりして、意識して脳を勉強から遠ざける時間を持つようにしましょう。
■3つ目は、食事のわな

 最後はとてもシンプルです。普段と違う食べ物を食べるのはNGです。受験生にとっても親にとっても、緊張が高まるのが直前期です。そんなときに験を担ごうという趣旨で、カツ丼や昆布など、ベタな験担ぎの食事を摂る人もいます。しかし、これは地味に危険です。

 最悪なシナリオは本番で「体調が悪くなること」です。どんなに頭のいい人であっても、40度の熱がある状態であれば普段の実力は発揮できません。
 普段食べ慣れないものを食べることで、胃腸がびっくりし、お腹を壊したり、場合によっては熱が出たりします。そんな体調を壊すリスクをおかしてまで得られるのは、験だけです。明らかにリスクとリターンのバランスが悪いでしょう。

 「You are what you eat」という英語のことわざがありますが、その日本語訳は「健康は食べ物で決まる」です。食事による体調への影響を軽視してはいけません。食事のわなを避けるには、普段と同じようなものを食べること、これに尽きます。
 普段から自宅で食事しているのであれば、試験前も自宅で同じような食事を作ること。親が力んでカツ丼を食べさせに外食するのは、自己満足以外の何物でもないと肝に銘じましょう。

 「さぁ試験だ、気合入れるぞ」というモードでこうした3つのわなにはまってしまい、結果として合格できず親子ともども他山の石となってしまう人は毎年出るものです。親子でこれらのわなを理解し、避けることで、一丸となって合格をつかみ取ってください。新元号で最初の大学生、最高にいい響きじゃないですか。
鬼頭 政人 :資格スクエア代表 弁護士

最終更新:1月13日(日)5時40分

東洋経済オンライン

 

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