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株式週間展望=日本株、耐性強まる―悪材料でアク抜け、市場心理好転映す、対米株出遅れ意識

1月12日(土)9時06分配信 モーニングスター

現在値
関電化 774 +5
ストライク 2,329 -7
安川電 3,550 +130
トランザク 767 -1
ランドビジ 797 +20
 日本株が悪材料への耐性を強めつつある。11日は、世界経済に敏感な安川電機 <6506> が前日発表した収益見通しの下方修正に加え、ファーストリテイリング <9983> の減益決算の全体相場への影響が懸念されたものの、日経平均株価は一時前日比226円高と反発した。景気悪化を先取りしてきたことで、アク抜けムードが広がり始めた。米国株に対する戻りの出遅れ感が大きいだけに、来週(15-18日)は堅調な動きも期待される。

 FA(ファクトリー・オートメーション=工場自動化)機器大手の安川電機は、2回目となる19年2月期の業績予想の減額に踏み切った。また、ファーストリテも国内ユニクロ事業の伸び悩みにより、今8月期第1四半期(18年9-11月)の事業利益が前年同期比8.5%減に落ち込んだ。

 内外需を占う上で重要な両社の苦戦は、日本株全体の売り材料になってもおかしくない。だが、こうした事態は、既に予見されていた。現実となったことで、市場では買い戻しの動きが加速。両社の株価もこの日は値上がりした。

 日経平均は2万359円で今週(7-11日)の取引を終え、ひとまず2万円の大台で下値を固める体勢に入った。低水準の騰落レシオなどから下値不安は薄いとの見方が多く、日足一目均衡表も転換線を上抜き下落基調を脱した。

 米中対立の構図は残る。ただ、貿易摩擦に関して株式市場は軟着陸への意識を高めつつあり、VIX(恐怖)指数も直近で警戒水域の20ポイントを下回ってきた。

 NYダウに対する日経平均の水準(NYダウは10日時点)は84%にすぎず、見直し機運がさらに盛り上がる可能性もある。

 一方、一抹の不安が英国のEU(欧州連合)離脱問題だ。英議会では、18年12月の実施が延期されていたEU離脱案の議会採決が15日に行われる。可決のメドが現状はない。否決が即座に合意なき離脱を意味するわけではないものの、これをきっかけに円高が進行すると日本株には逆風。安川電機の下方修正後の第4四半期(18年12月-19年2月)業績予想の前提レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円だ。

 もっとも、市場の心理状態を踏まえると、英国リスクを過度に気にする必要はないだろう。来週の日経平均の想定レンジは1万9800-2万800円とする。一貫して勧めてきたランドビジネス <8944> に代わる参考銘柄は関東電化工業 <4047> 、ストライク <6196> 、トランザクション <7818> 。

 経済指標は15日に国内で12月工作機械受注(速報値)、16日に11月機械受注、18日に消費者物価の発表が予定されている。海外では日本が成人の日で休場の14日に中国12月貿易収支、15日に米NY連銀製造業景気指数、16日に米12月小売売上高、17日に米12月住宅着工件数などが出る。

 このほか、米国では金融の決算が始まり、シティグループ(14日)、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(15日)、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス・グループ(いずれも16日)、アメリカン・エキスプレス、モルガン・スタンレー(同17日)などの業況が注目される。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:1月12日(土)9時06分

モーニングスター

 

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