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週間為替展望(ポンド/加ドル)-英議会の離脱案採決に注目

1月12日(土)4時41分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、離脱案採決の結果次第か
◆加ドルは底堅いか、原油安懸念の後退やBOCの追加利上げ方針継続で
◆加ドル、12月CPIにも注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 134.00-141.00円
加ドル円 80.00-85.00円

1月14日週の展望
 来週のポンドは下方向への警戒感が強いか。英国と欧州連合(EU)が約1年半に及ぶ交渉を経て昨年11月に合意した離脱案の審議が今週9日、英議会で再開された。5日間の審議を経て15日午後7時(日本時間16日午前4時)以降に採決する方針だ。英下院は9日、離脱案が否決された場合に、直ちに代替策を提示するよう政府に求める提案を賛成多数で可決した。
 離脱案は昨年12月11日に英議会で採決が行われる予定だったが、大差で否決される可能性が高いことからメイ首相は延期を決定した。その後1カ月ほど中断している間、離脱案の修正などをEUに打診し、突破口を探ったが、EU側は再交渉に応じない姿勢を強調した。離脱案で最も反対の声が高い北アイルランドに関する事項について、EUからさらなる確約を得るためにメイ首相はEU側と協議を続けているが、採決の15日までに反対する議員を説得できる内容をEUから得る可能性は低い。採決を遅らせたものの、議会での風向きは変わらず、離脱案の否決が濃厚だ。否決された場合、メイ政権がEUに離脱の延期を求めるとの見方が強いものの、英政府関係者はこれを否定している。メイ首相は「離脱案が否決されれば、英国は未踏の領域に入る」と述べたものの、否決時の対策は明らかにしていない。市場は離脱案が否決された場合、メイ首相がどんな代替案を提出するかに注目している。離脱案が否決されれば、野党・労働党は内閣不信任投票を求める方針を示した。2度目の国民投票の実現を目指すEU残留派の動きも活発になっている。
 イングランド銀行(BOE)のカーニー総裁は、英国のEU離脱後に経済がいずれの方向に進んでも対応できるよう準備していると述べた。また、為替相場の動きは金利が妥当な水準にあるかどうかを判断する一つの要因に過ぎないとの見方を示した。英小売協会(BRC)が10日に発表した12月小売売上高は前年同月比で横ばい。クリスマス商戦期に当たる12月の売上高が前年比で伸びなかったのはリーマン・ショックが起こった2008年以来で、英国のEU離脱をめぐる不透明感が経済にもたらす悪影響が示された。来週は12月の消費者物価指数(CPI)や同小売売上高などの発表が予定されている。
 加ドルは底堅いか。原油相場の下押し警戒感が後退したこと、カナダ中銀(BOC)が引き続き追加利上げの必要性を示したことが、加ドルの下支えとなろう。BOCは今週の会合で政策金利を1.75%に据え置きし、短期的に成長見通しを引き下げたものの、加経済の先行きには楽観的な見方を示し、政策金利を中立水準の2.5-3.5%に誘導する方針を維持した。来週は12月CPIの発表が予定されている。

1月7日週の回顧
 米国の追加利上げ期待が後退し、全般的にドルが重い動きとなり、ポンドドルは1.27ドル台で底堅く推移したが、来週に英議会での離脱案の採決を控え上値は限られた。BOCの追加利上げ方針が加ドル買いにつながり、ドル/加ドルは1.31加ドル後半まで加ドル高に振れた。米中貿易協議進展への期待でリスクオンの円売りが優勢となり、ポンド円は139円台、加ドル円は82円台まで上昇。(了)

最終更新:1月12日(土)4時41分

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