ここから本文です

週間為替展望(ドル/ユーロ)-G20財務相・中銀総裁代理会議に注目

1月12日(土)4時27分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、G20財務相・中央銀行総裁代理会議に要警戒
◆米国の暫定予算案の行方や英議会でのEU離脱合意案の採決にも要警戒
◆ユーロドルは、英議会のEU離脱合意案採決を巡るユーロポンドの動向に注目
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円105.00-110.00円
ユーロドル1.1200-1.1700ドル

1月14日週の展望
 ドル円は軟調推移を予想する。17-18日に東京で開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁代理会議が注目される。年末年始の世界的な株式市場の下落を受けて、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がハト派的な見解を示したほか、中国人民銀行は預金準備率を引き下げ、中国財政省は財政拡大の可能性を示唆した。パウエルFRB議長は、金融政策の正常化に関して利上げ路線とバランスシート縮小打ち止めを示唆しながら、「今年が2016年のようになるか誰にもわからない」と述べた。2016年2月に上海で開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議では、協調的な景気刺激策が発動されて、非公式ながら「上海合意」の憶測が出た。米連邦公開市場委員会(FOMC)は4回の利上げ見通しにも関わらず12月の1回の利上げに留め、中国人民銀行は預金準備率を引き下げた。日本銀行はマイナス金利やイールドカーブ・コントロール策を導入し、安倍政権は消費増税の先送りを決断した。もし、2016年のような協調的政策が計画されているならば、G20財務相・中央銀行総裁代理会議で協議される可能性が高いことになる。
 ドル円の売り材料は、今月下旬の日米通商協議での日米貿易不均衡是正圧力、自動車関税と為替条項導入の可能性、米中貿易戦争の再燃の可能性、米ねじれ議会により暫定予算成立が遅れ連邦政府機関の閉鎖が続いていること、減税第2弾や債務上限引き上げ協議が難航する可能性、FOMCの利上げ打ち止め観測、英議会での欧州連合(EU)離脱合意案の否決懸念(リスク回避の円買い)などである。
 ドル円の買い材料として、米中通商協議の進展や第2回米朝首脳会談への期待感が挙げられる。
ドル円の注目水準は、12月の日銀短観で大企業製造業の2018年度下期想定為替レートとなった109.26円である。
 ユーロは伸び悩む展開か。ユーロドルは、FOMCの利上げ打ち止め観測が高まっていることで底堅く推移している。しかし、マクロン仏大統領に対する不信任決議の可能性やドイツの連立政権から社会民主党が離脱する可能性が払拭されていないことで、上値は限定的か。15日の英議会でのEU離脱合意案が否決された場合は、ポンドとユーロへの売り圧力が強まることが警戒される。ユーロ円は、貿易摩擦、独仏政局への警戒感、英国の合意なき無秩序なEU離脱懸念などで軟調な推移か。

1月7日週の回顧
 ドル円は、1月4日のパウエルFRB議長のハト派発言と中国人民銀行による預金準備率引き下げを好感した日米中の株式市場上昇や、米中次官級通商協議への期待感から、109.09円まで上昇した。しかし、米中次官級通商協議で米中間の構造的問題に突破口を見出せなかったこと、ハト派的なFOMC議事要旨を受けて107.77円まで反落した。ユーロドルは、ユーロ圏の11月小売売上高が予想を上回ったこと、ハト派的なFOMC議事要旨を受けて、1.1389ドルから1.1570ドルまで上昇した。ユーロ円も、123.41円から125.09円まで上昇した。(了)

最終更新:1月12日(土)4時27分

トレーダーズ・ウェブ

 

情報提供元(外部サイト)

トレーダーズ・プレミアム

トレーダーズ・プレミアム

DZHフィナンシャルリサーチ

株式情報会員専用サービス
入会受付中

月額10,000円(税別)

株・為替ニュースでおなじみのトレーダーズ・ウェブ では、個人投資家注目の話題の銘柄や反転シグナル点等銘柄が毎日キャッチできる豊富なコンテンツを提供しています!

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

ヘッドライン