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株式明日の戦略-大発会の悲観ムードを吹き飛ばす週間上昇、戻り基調が継続か

1月12日(土)1時54分配信 トレーダーズ・ウェブ

 11日の日経平均は反発。米国株高と円高一服を好感して買いが優勢の展開。3桁上昇スタートから20300円台に乗せた後は方向感に欠ける動きが続いたが、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが大幅高となり上昇をけん引した。積極的に上値を追う動きこそ見られなかったが、後場に入っても強い地合いは継続。弱めの12月景気ウォッチャー指数も売り材料とはならず、14時過ぎにきょうの高値をつけると、引けまで高値圏でもみ合った。東証1部の売買代金は概算で2兆5000億円。業種別では精密機器、不動産、電気・ガスなどが上昇した一方、小売、水産・農林、倉庫・運輸などが下落した。企業変革プランの発表が好感されたオリンパスが後場に入って急伸。反面、下方修正を発表した松竹が後場に急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1033/値下がり1003と売り買いはほぼ均衡。1Qは営業減益ながら12月度の月次好調が好感されたファーストリテイリングが騰勢を強め、6%超の大幅上昇。安川電機は下方修正を発表したものの、事前に警戒で売られていたことから買いが先行し、終値でもプラスを確保した。英国の原発事業を中断すると伝わった日立や、証券会社が投資判断を引き上げたシャープが急伸。乃村工芸社やライフコーポが決算で上に跳ね、新事業への進出が好感されたリファインバースがストップ高まで買われた。一方、イオンやユニー・ファミマなど小売株が軟調。セブン&アイやローソンは決算が売り材料となった。3Qが営業赤字となった吉野家HDが大幅安となり、ゼンショーHDにも連想売りが広がった。ほか、トーヨーアサノや技研製作所、アクアラインなどが決算失望で厳しい下げとなった。

 ファストリさまさまの感がある上昇ではあるが、三連休前でも売り圧力が強まらなかったこと、下方修正を発表した安川電機が下げなかったこと、日立やオリンパスといった大型の銘柄が中小型株のような派手な上昇を見せたことなど、きょうは投資家心理の改善がうかがえる動きが各所に見られた。足元では原油価格も急速に値を戻している。現状ではリスクオンの象徴として、原油が上がれば米国株が買われ、日本株も上昇するという循環が続くだろう。ただ、原油の戻りの勢いは注視しておきたい。日本には原油高を素直に好感できる銘柄がそれほど多くなく、運輸やタイヤ関連などにはコスト高要因となる。そのため、あまり原油価格が強くなりすぎると、徐々に日本株が米国株と連動できなくなってくる懸念がある。原油が急落してしまうとリスクオフも意識されるため悩ましいところだが、来週以降は値動きが落ち着く展開に期待したい。


【来週の見通し】
 堅調か。今週の日経平均が大発会の下げを埋めて一段高となったことから、戻り基調が続く展開を予想する。東京市場は月曜が休場で、連休明けは海外市場の動向に大きく振らされるだろう。米国の政府閉鎖長期化懸念や、イギリスのEU離脱を巡る英国内での混乱など、警戒材料はまだ多い。ただ今週、一定の上昇を見せたことから、押し目では買いが入る展開が期待でき、好材料の方により強い反応を示すと考える。ただ、戻りの度合いに関しては、外部環境の影響を大きく受けることになりそうだ。ドル円が109円より上を試す動きが見られるかといった点や、米金融株の決算などが米国株高を促すかどうかが注目点となる。

最終更新:1月12日(土)1時54分

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