ここから本文です

融資を組むのに有利になる「資格」があった!?

1月4日(金)11時00分配信 不動産投資の楽待

(写真© 優太丸 木戸-Fotolia)
拡大写真
(写真© 優太丸 木戸-Fotolia)
こんにちは! 不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。

私にとって少しショックなニュースを目にしました。「不動産鑑定士、受験者1/3に」というものです。

「公共事業や都市開発に欠かせない、不動産鑑定士の受験者数が激減している。リーマンショック後の環境変化や知名度不足がその大きな理由だ。世代交代も控え、業界団体や国土交通省は学生の取り組みに力を入れる」という内容でした。

■マイナーだが、融資を組むのに有利になる資格

不動産鑑定士の試験は、短答式、論文、実務修習があり、この3つの試験に合格して、初めて不動産鑑定士になることができます。受験者数が減ったのは、「合格するまで時間がかかりすぎる」のが原因なのかもしれません。ちなみに私も勉強を始めて不動産鑑定士になるまで7年以上かかりました(笑)。

ただし、不動産鑑定士を目指す方は他の資格受験者と違い、働きながら勉強している方が多いのです。私も不動産会社に勤めながら2次試験に合格し、その後結婚。子育てと鑑定事務所で仕事をしながら3次試験に向けて勉強しました。(注:私が受けた当時と今とでは受験制度が変わっています)

不動産鑑定士の資格は、弁護士、公認会計士に並ぶ3大国家試験と言われていています。試験内容は、短答式は「行政法規」、「鑑定理論」の2科目で、マークシート方式による試験です。短答式に合格すると、論文試験を受けることになりますが、科目は、民法、経済学、会計学となります。

鑑定士はどちらかと言うと、マイナーな資格で人数も鑑定士協会の登録者数で、5000人程度。そのうち女性は1割もいないと思います。とっても希少な人種(?)なのですよ(笑)。

どこに行っても珍しがられるか、もしくは資格自体を知らない方も多いです。「なんでも鑑定団」と言う人気番組のせいか、「壺の鑑定」をしてくれる人、と思われることもあります(笑)。

ところが不動産鑑定士は、実は銀行には受けがいいのです。なぜなら銀行の担保評価を行うのは不動産鑑定士だからです。

例えば、築30年のRC造のマンションの建物評価。築年数が経っているため通常に評価するとかなり低い金額になります。でも修繕を定期的に実施しており、修繕の資料がある場合は鑑定評価すると、それなりの価格になります。建物の価格を実情に合ったものにしたいなど、適正な価格を出すためには、鑑定士に頼まざるを得ないのです。

銀行にとって頼りになる存在、それが不動産鑑定士です。銀行の受けが良いということは、不動産鑑定士の資格を持っていると、融資を組むのにも有利に働きます。不動産のプロが選んだ物件なのですから、銀行としても安心して融資できるということです。

■鑑定士の資格は、大家業の役に立つか?

それでは、この鑑定士の資格ですが、大家業をするにあたって役に立つと思いますか?

結論、例え合格できなくても、勉強するだけでもかなり役に立ちます。

短答式の科目である「行政法規」は、建築基準法や都市計画法を含んでおり、宅建の試験を難しくしたものです。この行政法規の勉強をすると、物件を購入するときに必ず説明を受ける「重要事項説明書」の内容が理解できるようになります。

また、不動産は権利関係をしっかりと把握する必要があります。例えば借地権付のアパートを買う場合は、借地権が「旧借地法」、「借地借家法」、「定期借地権」のいずれかによって価格が全く違ってきます。民法は難しいですが、ある程度の法律を知ることは大家業をするのに必要不可欠です。

■鑑定士以外で、役に立つ資格は?

「経営学」を勉強すると、アパート経営の基礎が分かります。「繰延資産」や「減価償却」など、その言葉の意味と使い方を理解できれば購入時や節税などに役に立つのです。

「経済学」は、日本や世界の経済動向をより深く理解するために必要な知識です。不動産の価格変動は、世界経済の影響を受けるので、経済学を勉強することで、不動産の動きを理解することができます。

例え資格に合格できなくても、勉強するだけで大家業を営む上で大きな知識となると思います。ちなみに不動産鑑定士の資格は不動産関連の中で一番難しいので、不動産業者の営業マンに鑑定士の名刺を渡すと一目置かれます。

私が鑑定士の資格を目指したのも、海千山千の不動産業界で女性でも大きな仕事をしたいと思ったからです。伯が付くと思ったのです。皆様も鑑定士の名刺を不動産業者さんに渡すと、対応が変わるかもしれませんよ!

その他、大家業に本当の意味で役立つ資格としては、何といっても「宅建」ではないでしょうか?

鑑定士の勉強内容をより簡単にしたもの、と思ってくださると良いかもしれません。民法、都市計画法、建築基準法、税務、宅建業法などの知識が必要となり、その知識はそのまま大家業に活用できます。

以前は「宅地建物取引主任者」という資格でしたが、今は「宅地建物取引士」という名称に変わり、立派な士業の一員です。きちんと勉強すれば、割と受かりやすい資格なので、大家を目指すのであれば取得することをお勧めします。

金融の知識を増やすにはFPの資格も役に立ちます。科目には、不動産そのもの、また税金や金融の勉強もできるため、幅広い知識を習得できます。

そのほか、土地活用プランナーや空き家相談士、貸家経営診断士など不動産関連の資格も増えているようですが、その中から、本当に役に立つ資格を紹介させていただきました。

また、これらの資格を持っていることを、融資を組む際にはぜひ銀行員にアピールしてください。「この人は不動産について知識を持っている人だ」と思ってくれれば融資が通りやすくなる可能性もあります。成功大家さんになるためには、日々の勉強が必要なのです。
浅井 佐知子

最終更新:1月4日(金)11時00分

不動産投資の楽待

 

情報提供元(外部サイト)

不動産投資の楽待

不動産投資の楽待

株式会社ファーストロジック

最新記事を毎日更新

実際に不動産投資を行っている投資家の
「失敗談」や「成功談」をはじめ、
不動産投資をするなら必ず抑えておきたい
ノウハウを記事にして毎日配信!

【あわせて読みたい】

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

平均年収ランキング

ヘッドライン