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日産、新たな検査不正で会見(全文1)11車種・約15万台をリコール

12月7日(金)19時49分配信 THE PAGE

日産自動車、新たな検査不正を発表し、陳謝
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日産自動車、新たな検査不正を発表し、陳謝
 日産自動車は7日、横浜市の本社で記者会見を行い、ブレーキやステアリングなどの検査で不正が見つかったと発表した。リコール対象車種は11車種、対象台数は現在も精査中だが、現時点で約15万台としている。

※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「日産が新たな検査不正で記者会見(2018年12月7日)」に対応しております。

     ◇     ◇

6事案の検査不正を発表

司会:不適切な取り扱いに関する記者会見を始めさせていただきたいと思います。本日は急なご案内にもかかわりませず、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。それではまず初めに出席者の紹介をさせていただきます。日本生産事業を担当しております常務執行役員の本田でございます。品質保証を担当しております常務執行役員の平田でございます。よろしくお願いします。

 それではまず初めに本田のほうから詳細内容につきまして、ご説明させていただきたいと思います。では本田さん、よろしくお願いします。

本田:生産事業本部の日本地域を担当しております本田でございます。本日は大変お忙しい中、突然のお呼び出しにもかかわらずご出席いただきまして本当にありがとうございます。皆さまご存じのとおり、昨年の9月に発覚いたしました完成検査における不適切な取り扱いに関する一連の問題に対して、同じく昨年11月に詳細の調査結果ならびに再発防止策を発表し、当社として法令順守の徹底を重要な経営課題として捉え、問題が発生した場合には適切な処置を講じ、あらゆる業務における法令順守、コンプライアンス意識の醸成、徹底を図ってまいりました。

 今年4月には、私の部門でございますけれども、日本生産事業本部を新設し、その中にレギュレーション、法規の専門部を設立いたしました。工場と連携しまして、法令順守総点検の活動を進めてまいりました。その自主的な点検活動の中で2つの不適切な事案が判明しました。

 1つはこの7月に排ガス、燃費に関する抜き取り測定について、さらに9月に精密抜き取り測定について報告をさせていただきました。そして再発防止策も強化してまいりました。この再発防止策をより確実に徹底する中で、プロセスのさらなる詳細な定義、検査員の確実な理解などの点検を全社的に実施いたしました。その自主点検の中で追浜工場ならびにオートワークス京都において合否の判定が不明確な可能性のある検査を一部の車両に対して実行したという証言がございました。これらは完成検査員への聞き取り調査に基づいています。一部の工場の、一部の検査員において不適切な検査が実施されていたことが聞き取りの中から判明したため、合否判定が不明確な可能性があると判断いたしました。

 つきましては、その品質確認を行うために国土交通省さまにリコールの届け出を実施する予定です。現在、詳細を詰めております。13日には正式に届け出る予定です。本日は、その内容についてご説明をさせていただきたいと思います。

 まず完成検査における新たな不適切な事案。全数検査の工程における不適切な事案に関しては、昨年10月以降、国土交通省さまにリコールを三度、届け出しております。一度目は2017年10月6日付、二度目は2017年10月25日付、三度目は2018年1月12日付です。合計42車種114万3540台がその対象です。このたび本完成検査工程において、完成検査の合否の判定が不明確な可能性があるという以下の6つの事案が新たに判明しました。それでは項目ごとに説明をさせていただきます。

 1つ目は後輪ブレーキ制動力の検査において、駐車ブレーキレバーを使用して測定した行為です。後輪ブレーキ制動力検査においては、本来は駐車ブレーキレバーを操作すべきではないものです。2つ目は駐車ブレーキ制動力の検査において、ブレーキペダルを使用して測定した行為です。駐車ブレーキ制動力の検査において、本来はブレーキペダルを操作すべきではありません。3つ目はステアリングの切れ角検査において、社内基準値内に収めるためにステアリングを戻して測定した行為です。本来、測定時にはステアリングを戻す行為をしてはいけないものです。

 4つ目はステアリングの切れ角の検査において、同様に社内基準内に収めるために、ステアリングを左右いずれかに切ってから測定を開始した行為です。本来、ステアリングを真っすぐに保った状態から測定を開始すべきです。5つ目はスピードメーターの検査において、40キロ・パー・アワー、時速40キロの速度を1秒以上、維持して測定すべきところを、時速40キロに到達した瞬間に測定した行為であります。6つ目はサイドスリップの検査において規定速度、時速5キロ、われわれの社内では時速5キロと規定しておりますが、この規定速度を若干超える速度、証言によれば6キロから8キロでサイドスリップテスターを通過して測定した行為であります。いずれの行為も追浜工場の検査員の証言に基づくもので、2つ目の駐車ブレーキ制動力の検査においてはオートワークス京都でも、その行為の証言があったものです。

リコール対象車種・台数と再発防止策

本田:では次にリコール対象車種、台数について。リコール対象車種およびその台数規模についてご説明いたします。対象車両につきましては、お手元の広報発表資料にあるとおり、追浜工場で完成検査を行っているノート、リーフ、ジューク、シルフィー、キューブならびにマーチと、オートワークス京都のアトラス、シビリアン、いすゞさまに供給しているエルフとジャーニーならびに三菱ふそうさまに供給しているキャンターガッツの11車種がその対象です。対象期間につきましては現在、実施しておりますリコールの対象期間以降が、その対象となります。本事案が判明し、対策を実行する前までの2018年10月17日までにオフラインした車両が対象です。完成検査のベースはお手元の資料に記載してありますとおり、2017年11月7日から2018年10月25日までです。台数規模は現在、精査中ではありますが、合計で約15万台でございます。今後、リコール対象車両の詳細を確定し、12月13日に国土交通省さまにリコールの届け出を行う予定です。

 次に、完成検査体制における再発防止の強化策につきまして、ご説明いたします。2018年9月26日付にて発表の、「完成検査における不適切な取扱いへの対応等について」に記載してありますとおり、現在、再発防止策77項目について着実に実行していくことが重要だと考えております。ただし、今回の事案の背景には作業員の業務の動作に関する解釈に余地が残されていたことや、禁止事項についての理解不足がその主要因の1つであると思われるため、以下の点を新規に追加し、再発防止策の強化を図ることといたしました。

 1つ目は、個別作業に関する禁止事項の周知、徹底を図ってまいります。具体的には標準作業書、私どもは作業の手順を定めている標準作業書というものを製造、あるいは品質保証の現場で使用しておりますが、その標準作業書に禁止事項の記載を追加し、標準作業における禁止事項の確認と教育を実施してまいると。2つ目は、完成検査任命教育において、禁止事項の教育を追加し、実施してまいります。3つ目は、完成検査工程全般における作業観察を見直し、標準作業の順守に加え、新たに禁止事項等の不適切作業を監視すること、以上の3点であります。

 次にチェック機能の強化でございます。まず、検査員の作業観察をするとともに、検査員が相談できる作業監視員を検査ラインに新たに配置いたしました。また、標準作業の手順順守を確認するためのカメラを検査ラインに新たに設置しました。これらの対策は全工場共通で、追浜工場より順次導入を開始いたしました。

 また、今後は不適切な取り扱いや、それらの行為が物理的に実施不可能にするために、今回のリコールの対象となった各行為において、物的対策を順次進めてまいる所存です。事案1と事案2のブレーキペダルと駐車ブレーキレバーに関しては、ブレーキ制動力の検査中に駐車ブレーキと主ブレーキ、主ブレーキとは前輪、後輪のブレーキのことですけども、この主ブレーキを同時に操作した場合、自動的に検査無効とするブレーキ検査装置に制御装置を追加いたします。併せて、検査の装置の上で車両姿勢が変動する結果、ブレーキ検査結果が不安定になるという現象の発生を止めるため、ブレーキ検査装置に輪留めを設置いたしました。

 事案3と事案4は、これはステアリングの切れ角に関する行為につきましてですが、ステアリングの切れ角検査の過剰であった社内規格値を設計値に合わせて、今回適切な値に見直しました。また、ステアリング切れ角検査装置に制御機能を追加し、ステアリング切れ角検査開始時に、ステアリングを切った状態からは検査が開始できないというふうに対策をいたします。

 事案5のスピードメーターの検査におきましては、車載メーターによる計測で時速40キロになったところでひもを引き、速度が1秒間規格内に収まらなければ無効とするというようなスピード判定プログラムに変更いたします。事案6のサイドスリップ検査においては、車両速度測定器による通過速度の確認と、通過速度が規定内であることを判定するランプを設置いたしました。これはまず追浜工場から始めております。

 最後にまとめになりますが、以上、不適切な事案の詳細についてご説明をさせていただきました。当社は物づくりに直接関わる部署に限らず、法規・法令順守に関する仕組み、体制、プロセスの総点検を全社的な活動として徹底的に行っております。法令順守の徹底を重要な経営課題と捉え、これらの活動を通じて問題が発見された場合には責任を持って適切な処置を講じ、あらゆる業務における法令順守、コンプライアンス意識の醸成、徹底を図ってまいる決意でございます。今後もこのような取り組みを確実に実施し、お客さまをはじめ、あらゆる関係者の皆さまからの信頼回復に努めてまいる所存です。

 以上が私からの説明でございますが、一連の問題で皆さまをお騒がせしていることに対して、あらためて深くおわび申し上げます。

司会:では、続きまして質疑に入らせていただきたいと思います。ご質問のある方は挙手をお願いいたします。スタッフがマイクをお持ちいたしますので、そのマイクを通してご質問をいただければと思います。大変恐縮ですが、お1人さま2問まででお願いできればと思います。では、ご質問のある方は挙手をお願いいたします。

【書き起こし】日産、新たな検査不正で会見 全文2に続く

最終更新:12月8日(土)12時55分

THE PAGE

 

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