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東京為替見通し=ドル円は株式市場の動きに連れた動向か、今晩は米雇用統計発表

12月7日(金)8時00分配信 トレーダーズ・ウェブ

 NY外国為替市場でドル円は、反落した。米国の要請でカナダ当局が中国通信機器大手ファーウェイのCFO(最高財務責任者)を逮捕したとの報道を受けて、米中貿易摩擦に対する警戒が再燃。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。
 11月ADP全米雇用報告が予想を下回ったほか、10月米貿易赤字が10年ぶりの高水準となり対中赤字が過去最高となったこともドル売りを誘い、一時112.24円と10月29日以来の安値を付けた。
 ただ、11月米ISM非製造業指数が予想を上回ったこともあって、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。一目均衡表・雲の下限112.29円がサポートとして働いたことも相場の下支え要因となり、112.76円付近まで持ち直している。
 一時は780ドル超下落したダウ平均が77ドル安程度まで急速に下げ幅を縮めたことも円売り・ドル買いを誘った。
 ユーロドルは低調な米経済指標が相次いだことで全般ドル売りが先行。米中貿易摩擦の激化懸念が再燃するなか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り一時1.1413ドルまで値を上げた。
 ただ、米長期金利の低下が一服するとドル売りの勢いは後退した。予想を上回る11月米ISM非製造業指数も相場の重し。
 南アフリカランド円は一時7.90円と11月15日以来の安値を付けた。7-9月期南ア経常赤字が前期から拡大し予想より弱い内容となったほか、「同国の国営電力会社ESKOM(エスコム)が債務再編を検討」との報道が嫌気されてランド売りが進んだ。
 ただ、米国株が下げ幅を縮めるとランド円にも買い戻しが入り、8円台を回復している。

 本日の東京市場のドル円は上値が重いもののレンジを抜け出すのは難しいか。昨日のドル円は下落したが、ドル円のコアレンジ112-114円から抜け出すことができていない。米株式市場が大幅に続落後は急速に戻し、ナスダック総合はプラスで引けた。
 しかし、オプションの値動きに基づいて算出されるVIX指数は、前日比で1.78ポイント上昇し22.52まで上がっているように、株式市場は本日もボラタイルに動く可能性が高い。特に株売り・ドル売り材料には反応しやすいだろう。
 ドル売り材料としては上記の株価の不安定さや、米中関係だけでなく米露関係も改善の見通しが立たず国際情勢の混迷などがあげられる。一方、ドル買い材料は年末・年始が近づいていることもあり、ドル・ファンディングの必要性が出始めていることがあげられる。
 いずれにしろ本日の東京時間は日経平均や中国株の動きに連れた動きになりそうだ。本日は東京時間午前にウイリアムズ米NY連銀総裁、パウエルFRB議長の講演が予定されていることで、発言のヘッドラインには注意が必要だ。
 ユーロドルはここ最近1.13ドル台を中心に上下している。依然としてイタリアの財政に対する不安があるものの、昨日もポピュリスト政権の自由気ままな発言が出たが、市場はこれらの発言には食傷気味で反応も鈍く、来週11日のコンテ伊首相とユンケル欧州委員長の会談までは様子見になりそうだ。
 週末にドイツ与党・キリスト教民主同盟(CDU)党首選が予定されていることは、今後のドイツおよびユーロ圏に影響を与えることになるため注視しておきたい。
 ポンドは来週の11日にブレグジットに関する議会での投票を控えていることで、政治的な様々な動きで方向感がなく大きく動きそうだ。
 オセアニア通貨は週初の上昇から急落しているが、本日は主だった経済指標などの発表もないことで、中国株を中心とした株式市場に連れた動きになりそうだ。
 なお本日は米雇用統計が発表されることで、NY時間は雇用統計の結果による米金利の動向次第で為替市場の流れは決まりそうだ。
松井

最終更新:12月7日(金)8時00分

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