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米10月貿易赤字、10年ぶり高水準 対中赤字は最高水準

12月7日(金)4時58分配信 ロイター

 12月6日、米商務省が発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比1.7%増の554億8800万ドルと、金額ベースで2008年10月以来、10年ぶりの高水準を付けた。ロサンゼルスで2010年10月撮影(2018年 ロイター/LUCY NICHOLSON)
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 12月6日、米商務省が発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比1.7%増の554億8800万ドルと、金額ベースで2008年10月以来、10年ぶりの高水準を付けた。ロサンゼルスで2010年10月撮影(2018年 ロイター/LUCY NICHOLSON)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日発表した10月の貿易収支の赤字額は前月比1.7%増の554億8800万ドルと、金額ベースで2008年10月以来、10年ぶりの高水準を付けた。市場予想は550億ドルだった。貿易赤字の拡大は5カ月連続となる。

大豆輸出が減り続けた一方で、消費財の輸入が過去最高額に達した。赤字は5カ月連続で拡大している。トランプ政権は赤字縮小に向けて輸入関税対策を導入したが、こうした政策に効果がなかったことを示唆する。

9月の赤字額は当初発表の540億1900万ドルから545億5500万ドルへ改定された。

政治的に問題になることが多い対中貿易赤字は10月に7.1%増の431億200万ドルと、金額ベースで過去最高水準となった。

米中は通商問題でもめており、オックスフォードエコノミクス(ニューヨーク)の米国担当エコノミスト、ジェイク・マクロビー氏は「(米中が)通商合意に至るか、依然として懐疑的にみている」と述べた。

実質の貿易赤字を示すインフレ調整後の貿易赤字は878億8000万ドル。9月は872億4400万ドルだった。第3・四半期の平均を上回っている。貿易が第4・四半期国内総生産(GDP)の重しとなることを示し、住宅市場や設備投資の統計とともに経済減速をうかがわせた。貿易は第3・四半期GDPを1.91%ポイント押し下げる方向に働いた。第4・四半期GDPの予想値は年率で約2.8%増。第3・四半期は3.5%増だった。

10月の貿易収支の内訳は、モノとサービスの輸出が0.1%減の2110億4600万ドルだった。中国の輸入関税対象となった大豆は8億3700万ドル減少した。民間航空機やエンジンも減った。ドル高によって輸出が抑制されているとみられる。

一方、石油と消費財の輸出は過去最高額となった。

モノとサービスの輸入は0.2%増の2665億3400万ドルと過去最高額に。消費財の輸入は19億6200万ドル増の574億4000万ドルだった。医薬品が14億8500万ドル増加し、全体を押し上げた。自動車の輸入額は過去最高となった。その他のモノも過去最高額だった。

堅調な国内需要とドル高が輸入を押し上げている。ドル高によって輸入品は割安となっており、輸入関税による物価押し上げを相殺しているとみられる。

最終更新:12月15日(土)15時47分

ロイター

 

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