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週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOC、政策金利は据え置きか

12月1日(土)2時15分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンドは上値が重い、離脱案が英議会で否決されることへの懸念で
◆加ドルは原油安が重し、6日のOPEC総会に注目
◆BOC、5日の会合で政策金利は据え置きか
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円141.00-149.00円
加ドル円83.50-88.00円

12月3日週の展望
 英国と欧州連合(EU)が合意した離脱案が英議会で否決されるとの懸念が強く、ポンドは上値の重い動きが続きそうだ。離脱案の承認をめぐる採決は12月11日午後7時(日本時間12日午前4時)から開始される。
 メイ政権は離脱案の議会採決を控え、下院による離脱条件の修正を阻止するつもりだったが、反対の声が多いなか断念した。これにより、メイ首相の離脱案に対し修正を求めることができるようになった。与党・保守党議員の100人近くが離脱案に反対することを既に公言している。また、メイ首相は北アイルランドの民主統一党(DUP)の支持を得て、ようやく議会の過半数を保っているが、DUPは離脱案に反対すると明言している。メイ首相は今週、離脱案への支持を取り付けるために北アイルランド入りしたが、説得は簡単ではない。DUPはメイ首相の離脱案では北アイルランドが無期限にEUのルールに縛られる可能性があり、英国内の立場が危うくなると主張している。DUPのフォスター党首は「首相案が議会を通過しないのは明らかだ」と述べた。
 英議会で離脱案が否決された場合、どんなシナリオが考えられるのか。まず、合意なきEU離脱の可能性が高まる。イングランド銀行(BOE)は金融安定報告書で、合意なき離脱はGDPを8%押し下げ、ポンドを25%下落させると予想した。また、メイ首相が辞任することも考えられる。辞任しなかった場合、保守党が「メイ降ろし」の信任投票、また議会で内閣不信任投票が行われる可能性もある。2度目の国民投票を行う可能性もないとはいえない。メイ首相は2度目の国民投票はないと明言しているが、メイ政権が倒れることになれば、話は違ってくる。
 原油相場の下押し警戒感が続くなか、加ドルは引き続き上値の重い動きか。原油は需給悪化や世界景気減速懸念で下落が続いているが、市場は12月6日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会が転機となるか注目している。この総会で減産が決まるかどうかが焦点となる。
 12月5日のカナダ中銀(BOC)の金融政策会合では政策金利を1.75%に据え置くことが見込まれる。10月の会合では2会合ぶりの利上げに踏み切り、ポロズ総裁が金融政策は依然として景気刺激的で、インフレ目標達成へ追加利上げが必要になるとの認識を示したことで、12月追加利上げ観測がくすぶっていたが、10月以降に原油相場が急落し、世界景気減速の懸念が高まったことで、今回の会合では利上げが先送りされるとの見方が強まった。ただ、市場では来年第1四半期の利上げ予想は強く、声明の内容が注目される。

11月26日週の回顧
 離脱案が英議会で否決されるとの懸念が強く、ポンドドルは1.28ドル後半、ポンド円は145円後半で上値が抑えられるなど、ポンドは軟調な動き。原油の下落が止まらず、加ドルは軟調地合いを維持し、ドル/加ドルは1.33加ドル台まで加ドル売りが進み、加ドル円は85円台で上値が抑えられた。(了)
小針

最終更新:12月1日(土)2時15分

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