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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪・南アともにGDPに注目

12月1日(土)1時51分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドルは米中首脳会談の結果次第で大きな動きも
◆豪州からはGDPやRBAの政策金利発表など注目材料が相次ぐ
◆ZARは米中首脳会談とGDPに要注目
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円79.00-85.50円
南ア・ランド円7.70-8.50円

12月3日週の展望
 豪ドルは売り買い両方の材料があり、米中首脳会談や経済指標の結果次第になりそうだ。1日に世界的に注目される米中首脳会談が行われる。すでにトランプ米大統領は通商交渉が物別れに終わった場合、中国からの輸入品に対する税率引き上げや対象品目の拡大の可能性を示唆している。もし通商摩擦が物別れに終わった場合は、貿易戦争は悪化の一途をたどり、中国経済と関わりが深い豪州にとっては影響が大きく、豪ドルは売られるだろう。一方、両国間で通商問題に対して前向きな解決案が示された場合は素直に豪ドル買いで反応するだろう。
 豪州国内でも来週は注目するポイントが多い。3日に10月の住宅建設許可件数、4日に7-9月期の経常収支、同日に豪準備銀行(RBA)理事会、5日に7-9月期の国内総生産(GDP)、6日に10月の貿易収支と小売売上高など、注目度が高い材料が目白押しである。RBAは政策金利を1.50%で据え置くことが予想されている。しかしここ最近の経済指標が好調なこともあり、声明文の内容に変更があった場合は豪ドル買いを促すことになりそうだ。中国からは財新製造業・サービス業PMI、貿易収支、生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)などが発表される。中国の経済指標からも目を離すことはできないだろう。
 南ア・ランド(ZAR)も経済指標次第の動きか。豪ドル同様にZARも米中首脳会談の影響で相場が上下することになるだろう。また4日に7-9月期のGDPの発表を控えている。4-6月期は-0.7%という結果になり、南アはリセッション入りとなったが、7-9月期も悪い結果が出た場合はZARが売られることになるだろう。ここのところZARは堅調に推移しているが、依然として南アからはポジティブな経済指標も少なく、格付け会社ムーディーズの格下げリスクもあるため、上値を追いかけて買い上がるのは危険かもしれない。

11月26日週の回顧
 豪ドルは堅調に推移した。豪州からは主だった経済指標の発表がなかったことや、週末に控える米中首脳会談の行方を見極めたいとの見方もあり、週初の豪ドルは方向感のないレンジで取引された。しかしパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利上げ打ち止め観測と捉えられる発言をしたことで、ドルが全体的に弱くなったため豪ドルは底堅い動きとなった。ドル円がレンジ取引で動きが緩慢だったこともあり、対円でも豪ドルは堅調に推移した。
 ZARも底堅かった。先週末に格付け会社S&Pは南アの格付けを据え置いた。自国通貨建ての国債は「BB+」(投資対象から1ノッチ低い)、通貨ZARは「BB」(投資対象から2ノッチ低い)のままだが、見通しを「安定的」で据え置いたのは南アにとってはポジティブ材料だった。また、S&Pはラマポーザ政権になり、経済、社会、財政改革が進んでいることで、投資先としては魅力があるとしたことで、対円では8月上旬以来の8.3円台まで上昇した。(了)
小針

最終更新:12月1日(土)1時51分

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