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来週の東京外国為替市場見通し=米中首脳会談が目先の焦点、FRB議長の議会証言や雇用統計も控える

11月30日(金)17時33分配信 モーニングスター

 予想レンジ:1ドル=112円00銭-114円50銭

 11月26-29日のドル・円は上昇した。週初26日は米国の年末商戦の好調な出足を好感し米国株が大幅高となり、ドルが買われた。27日、米中貿易交渉への懸念が一時上値を抑えたが、米株高を背景にドル・円は上昇。28日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演で、政策金利は中立金利をわずかに下回る水準にあるとの認識を示すと、米利上げサイクルの終了時期の前倒し観測が広がり、ドル・円を下押しした。29日は、前日からのドル売りが継続した他、米10月コアPCE(個人消費支出)価格指数の伸びが市場予想を下回り、重しとなった。

 ドル・円は目先、G20(20カ国・地域)首脳会議にあわせ12月1日に予定される、米中首脳会談をにらんだ展開。両国の貿易協議で関係改善を模索する見通しだが、容易に妥協点に達するとは楽観視しがたい。トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席との会談が不調に終われば中国からの全輸入品に追加関税を課すと表明しており、金融市場全体の波乱につながる恐れもある。

 米中首脳会談の通過後は、米国の金融政策動向をうかがう展開。19年の利上げ打ち止め観測も強まるなか、週央のパウエルFRB議長の議会証言に市場の注目が集まる。経済指標では週末に米11月雇用統計が控える他、米11月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数、米11月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、米11月ISM非製造業景況指数、米10月貿易収支、米10月製造業受注などの発表が続き、米地区連銀経済報告(ベージュブック)も公表される。ドル・円は足元の米景気と米金利の反応、今後の利上げペースに対する思惑を見比べながらの相場が続きそうだ。

 下落基調が続く原油先物価格の動向にも注意。29日にはWTI原油先物が一時節目の50ドルを割り込んだ。G20でのロシア、サウジアラビアの減産をめぐる協議や、OPEC(石油輸出国機構)総会の行方を見定めたい。

 チャート上でドル・円は、上方向では年初来高値1ドル=114.54円(10月4日)が視界に入る。一方で直近安値112.29円(11月20日)が下値メド。

提供:モーニングスター社

最終更新:11月30日(金)17時33分

モーニングスター

 

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