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政府「五輪後の大きな目標」 大阪万博の経済効果は

11月26日(月)17時58分配信 THE PAGE

五輪後の景気対策として期待

[写真]大阪での万博開催決定を喜ぶ関係者ら=24日午前1時半ごろ、大阪市北区で(THE PAGE 編集部)
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[写真]大阪での万博開催決定を喜ぶ関係者ら=24日午前1時半ごろ、大阪市北区で(THE PAGE 編集部)
 2025年の国際博覧会(万博)が大阪で開催されることになりました。大阪の経済界は沸きに沸いており、政府内部でも「東京オリンピック後の大きな目標ができた(菅官房長官)」と景気浮揚効果を期待する声が上がっています。一方、社会が成熟した今の時代においては、万博の効果は薄いと指摘する声もあるようです。今回の万博にはどの程度の経済効果があるのでしょうか。

 2025年の万博には、日本のほかにロシアやアゼルバイジャンが立候補していましたが、11月23日にパリで開催された総会では、決選投票の末、日本が選ばれました。決定の瞬間、松井一郎大阪府知事をはじめ、多くの有力者が飛び上がって喜ぶなど、たいへんな騒ぎとなりましたが、その理由は、多くの人に「夢よもう一度」という気持ちがあるからです。

 今から48年前の1970年、大阪で開催された万博は大成功を収め、東京オリンピックに続いて、日本が先進国の仲間入りを果たしたことを内外に示す結果となりました。万博会場の設計には、世界的な建築家であった丹下健三氏が指名されるなど、オールジャパンの体制でプロジェクトが進められました。芸術家の岡本太郎氏がデザインした「太陽の塔」は、その奇抜なデザインで世界の度肝を抜き、万博を象徴する建造物となりました。

 万博会場エリアの近くには、日本初の大規模ニュータウンとなった千里ニュータウンが開発されており、万博の開催は、まさに豊かになった日本の象徴だったわけです。

 このところ大阪は経済の地盤沈下が指摘されており、万博の開催は、大阪経済を復活させる起爆剤の役割が期待されています。また東京オリンピック特需の消滅で景気が悪化することを懸念する声もあがっており、政府もオリンピック後の景気対策として万博に期待しているようです。

経済効果は2兆円

 一方で、万博の開催に過度に力を入れることについて疑問視する声もあがっています。高度成長期であれば、こうしたイベントの開催は、直接的な効果に加えて、間接的な相乗効果がたくさん見込めたかもしれません。しかし、あらゆる情報がネットで行き交う現代社会においては、直接的な経済効果以上のメリットは得られない可能性があります。

 今回の万博開催にともなう全国的な経済効果は2兆円ともいわれています。少なくとも、イベントの開催によって一定のお金は大阪に落ちますから、景気にプラスとなるのは間違いありませんが、過度な期待は持たない方がよいでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11月28日(水)13時29分

THE PAGE

 

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