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2か月で株価15倍銘柄も。日本でも買える「大麻関連株」

11月16日(金)15時40分配信 HARBOR BUSINESS Online

カナダのトルドー首相は’15年の総選挙から大麻解禁を公約にしていた 写真/時事通信社
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カナダのトルドー首相は’15年の総選挙から大麻解禁を公約にしていた 写真/時事通信社
 カナダでの大麻合法化を受け、アメリカの株式市場で今絶大な注目を集めているのが大麻関連銘柄。2か月で株価が最大15倍にもなった銘柄も存在する。このビッグウェーブを逃さないために、チュートリアルを実施!

◆カナダ合法化で関連銘柄が爆騰!

「カナダでは’01年から医療用大麻を解禁していましたが、今年6月に娯楽用大麻の合法化を認める法案が議会を通過。10月17日から娯楽用大麻が解禁されました。その間に、大麻投資が海外で過熱しています」

 マネックス証券の西尾貴仁氏は、先進国で初めての大麻解禁は、株式市場に大きなインパクトをもたらしたと解説する。

「6月に大麻解禁が発表されてからは、海外の大麻関連銘柄が軒並み高騰しました。今年5月にNY証券取引所に上場したばかりのキャノピー・グロース【CGC】は、売上高に対する株式時価総額を示す指標であるPSRが150倍に。一般的には20倍でも割高だと言われているなか、150倍は極めて異例であるということを意味しています」

 嗜好品の市場規模は、米国のワイン市場は約7兆円、タバコ市場は約9兆円、ビール市場は約13兆円といわれている。それに対して、非合法の大麻市場は現在約5兆円。各国の合法化が進むことで、’32年にはグローバル規模で大麻は22兆円規模に成長すると予測されており、これらも大麻関連株への投資が過熱している要因だ。

「WHO(世界保健機関)が今年出した『大麻は比較的安全である』というレポートも市場の過熱を加速させました。’15年12月に上場した大麻関連銘柄に投資するETFにも投資家が殺到。今年8月以降の盛り上がりで、株価は一時1.5倍上昇しました」(同氏)

◆日本で買える銘柄もわずか2か月で15倍に

 にわかに沸いた空前の大麻投資ブーム。日本人が購入することはできるのか。さすがに大麻を扱う日本の上場企業はないが、米国の大麻関連株を購入することは可能だ。マネックス証券や楽天証券など、一部で取り扱っている。前出の西尾氏は話す。

「メインとなる大麻関連銘柄は4つ。ティルレイ【TLRY】、キャノピー・グロース【CGC】、オーロラ・カンナビス【ACB】、クロノス・グループ【CRON】です。大麻を使った医薬品を開発するティルレイは7月に米国でIPOを行ったばかりで、当初は20ドル程度でした。しかし、2か月で15倍の300ドルまで急上昇しました。日本国内でも、1億円をティルレイに投資して5000万円ほどリターンを得た投資家もいたようです」

 大麻関連企業の株価上昇の背景には、合法化の流れを受けて大資本が流入したというのがある。例えば、前述のキャノピー・グロースの株をコロナビールでおなじみの米大手飲料メーカー・コンステレーションが4200億円をかけて大量に取得。これを機に、大麻関連銘柄全体の株価が押し上げられた経緯もある。

 同様の流れで一時期、株価を急上昇させたのが、カナダの大麻製造メーカーであるオーロラ・カンナビスだ。

「9月中旬に『コカ・コーラ社がマリファナ入り飲料の製造を、オーロラ・カンナビスと協議している』というニュースが流れ、株価が急上昇しました。ただその後、コカ・コーラ社のCEOが『そのような予定はない』と完全否定したので、株価は下落してしまいましたが」

 また、クロノス・グループは医療大麻関連事業に投資する投資会社で、ほか3社に比べると規模が小さい。今後はマリファナを飲料やミール(食品)に含有した娯楽用商品を開発する会社が増えてくると予想されており、業界全体に対し依然として注目が高まり続けている。

◆バブルの第二波は年末年始に期待?

 日本から購入できる銘柄は限られているため、とりあえず数うちゃ当たるで手を出しがち。だが、高値でむのは避けたいところだ。

「僕はティルレイ株を50万円で購入しました。すると、わずか2週間で150万円に上昇し、そこで売り抜けましたね」

 そう話すのは投資ブロガーで、早くから大麻関連投資を手掛けていた先見の明の持ち主・そらすけ氏。そんな彼に、今後の大麻投資について聞いた。

「大麻投資はティルレイを指針にしています。年末から年始に出ると思われる決算の数字を見て、これまでの期待と現実とのギャップがどの程度だったかが明らかになります。そのときに株価が下がったタイミングで、ティルレイの競合を調査して、問題がなさそうなら買い時だと思います」

 そらすけ氏は年末にチャンスがあると予想している。そんな大麻関連銘柄は、NY市場全体の冷え込みもあって、9月のバブル期からは値下がりしている。これから大麻関連銘柄を売買する上でのポイントは何だろうか。

「合法化を受けて、カナダでは政府から認可を受ける大麻販売会社が急増しています。直近だけ見れば、大麻が供給過剰となる可能性もありますし、期待が高すぎてバブルが弾ける恐れもある。期待で売買されているうちは、リスク管理をしながら、比較的短期間での取引をオススメします。そして、売り上げがしっかりついてくる銘柄を選別して投資するのが賢明でしょう」(西尾氏)

 確実な市場拡大が見込まれ、期待が高まり続ける大麻関連銘柄。タイミングと銘柄を見極めて、テンバガーを狙おう。

《日本で買える大麻関連銘柄》

●ティルレイ【TLRY】

[ナスダック]  株価:106.86ドル

PER:なし/PBR:227倍/PSR:なし

 マリファナを使った医薬品を開発する’16年設立のカナダ企業。カナダ保健省からいち早く医療用大麻の製造許可を獲得した。7月の上場以降、大幅な値上がりを続け、9月中旬には数日の間に株価が高騰。現在は停滞中

●キャノピー・グロース【CGC】

[トロント]  株価:42.59ドル

PER:なし/PBR:なし/PSR:129.02倍

 乾燥、油、およびソフトジェルの大麻製品をオンラインで販売する医療用大麻の製造販売会社。昨夏、チリの大麻販売大手「スペクトラム・カンナビス・チリ」を買収。ラテンアメリカへの進出の基盤にする狙いがあるとみられる

●オーロラ・カンナビス【ACB】

[トロント]  株価:8.69ドル

PER:64.8倍/PBR:なし/PSR:88.20倍

「コカコーラ社と大麻飲料の開発について協議している」とのニュースで、一時急騰した。ヨーロッパ最大級のオーガニック大麻生産者「アグロプロ」とその流通網「ボラレUAB」を9月に買収。カナダ最大級の大麻栽培施設も開発中

●クロノス・グループ【CRON】

[ナスダック]  株価:9.05ドル

PER:905倍/PBR:なし/PSR:なし

 医療用大麻の栽培や販売を行う大麻生産会社への投資を行っているカナダの投資会社。カナダ保健省が発行した医療用大麻生産ライセンスを所有する企業への投資を中心に事業を行う。今春、米ナスダック市場に上場した

◆低リスクが魅力! アメリカで話題の大麻ETFとは?

 個々の大麻銘柄ではなく、“大麻市場全体”に投資する方法もある。複数の株式銘柄を対象に分散投資をする「ETF」だ。米国のETFMG社が発行する、通称「MJ」という大麻ETFが、米国では年初から大人気だ。MJはキャノピーなど30の大麻関連銘柄を含有している。原則として米国証券会社の口座開設が必要だが、日本国内でもインタラクティブブローカーズなどの米国証券会社で口座を開けば売買は可能だ。

 10月初旬に大麻ETFを購入した、米国株専門投資家で、投資情報を発信している中村真二氏はこう語る。

「現在の基準価格は購入時の40ドルより下落してしまいましたが、大麻市場は確実に広がっていく。堅実なリターンを期待しています」

 ボラリティのある個別銘柄の購入が不安な人は、大麻ETFで安全な資産形成をするのもアリ!

《手堅い大麻ETFはこれ!》

●ETFMG Alternative Harvest(MJ)

基準価格:34.28ドル

 30の大麻関連銘柄を組み込んでいる上場投資信託。複数の銘柄に分散投資するため、リスクヘッジが可能。大麻市場の市況を表す数値「Prime Alternative Harvest Index」に連動しており、売買を行うには原則として米国証券会社での口座開設が必要となる

【西尾貴仁氏】

マネックス証券マーケティング部に所属。主に米国株の営業・マーケティングを担当。米国現地の最新動向をウォッチしている

【そらすけ氏】

個人投資家。投資ブログ「インディビジュアルハッピー」を運営。派遣社員から5回の転職を経て年収1000万円を達成し、IT事業を起業

取材・文/西谷 格 図版/ミューズグラフィック

― 確実に儲かる[大麻投資]入門 ―
ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:11月16日(金)15時40分

HARBOR BUSINESS Online

 

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