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40代2人目を出産。貯金600万、夫婦とも若くなく不安

11月14日(水)22時20分配信 あるじゃん(All About マネー)

◆夫は持病があり私も数年前にうつ病に。教育費や老後が心配です

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、小さいお子さん2人を抱えながら、正社員で頑張る40代の奥様です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします
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皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、小さいお子さん2人を抱えながら、正社員で頑張る40代の奥様です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、小さいお子さん2人を抱えながら、正社員で頑張る40代の奥様です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

▼相談者

まのいちごさん
女性/会社員/40歳
関東地方/持ち家・マンション

▼家族構成

夫(会社員/40代)、子ども(4歳、1歳)

▼相談内容

昨年、2人目の子どもを出産しました。不妊治療を続けていたため、夫も私も若くなく、この先、教育費や自分たちの老後、住宅ローン、といろいろ不安で夜も眠れません。夫婦ともに中小企業に勤務し、この先昇給も望めず、定年まで働いたとしても退職金はお互い150万円程度でしょう。私の仕事は残業が多く、定年まで働いている女性は見たことがないので、50歳くらいで退職しそうな気がします。加入している医療保険は10年更新で保険料が上がりますが、夫は持病があり、保険の見直しができません。私も数年前にうつ病を患い、しばらく見直せないと思います(学資保険は加入できました)。また、私の母が無年金なので月々とは別にボーナスから24万円、仕送りしています。どうかアドバイスお願いいたします。

▼家計収支データ

「まのいちご」さんの家計収支データ
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「まのいちご」さんの家計収支データ


▼家計収支データ補足

(1)住宅ローンについて
借入額 2500万円(夫1250万円、妻1250万円)、ローン開始 2010年9月、35年返済、変動0.875%、ローン残高 2132万円

(2)加入保険の内訳
・夫/ 収入保障保険=保険料4180円
・夫/医療保険(30歳で加入10年更新、入院日額5000円)=保険料現在2415円
・妻/終身保険(死亡保障300万円)=保険料5226円
・妻/医療保険(30歳で加入10年更新、入院日額5000円)=保険料現在2465円
・上の子/学資保険 =保険料1万40円
・上の子/こども共済(入院日額6000円)=保険料1000円
・下の子/学資保険(17歳満期、満期金200万円)=保険料1万1000円
・下の子/こども共済(入院日額6000円)=保険料1000円

(3)ボーナスの使いみち
帰省費 5万円
家族・イベントレジャー費 26万円
住宅リフォーム費 18万円(2020年まで)
妻の実家への仕送り 24万円
固定資産税 7万円
美容代(妻の小遣い) 15万円
その他 4万円
貯蓄 15万円

▼FP深野康彦からの3つのアドバイス

アドバイス1 家計管理は「現状維持」を目標に
アドバイス2 繰上返済は必須だが無理は禁物
アドバイス3 夫婦とも厚生年金は老後の大きな強み

◆アドバイス1 家計管理は「現状維持」を目標に

ご相談拝見し、いろいろと不安要素を抱えていることはよくわかりました。それを踏まえて、まずアドバイスとしては、現状維持に努めてください。現在、貯蓄が毎月9万円(学資保険を除く)ですから年間96万円、これにボーナスを加えれば計120万円の貯蓄ペースとなります。これを目標に、今後も家計管理を続けることが重要です。

もちろん、家計を見直し、ボーナスももっと節約すればさらに貯蓄ペースは上がります。しかし、これ以上、奥様に負担がかかるようなことは避けなくてはいけません。それでなくとも、ご主人には持病があり、ご自身も3年前にうつ病を患ったとのこと。実家には年間50万円近く仕送りをし、正社員として働きながら家事と育児をこなし、家計管理も行う。何もかも背負い過ぎです。これ以上負荷がかかっては、奥様の身が持ちません。

したがって、家族とのレジャー費や奥様の小遣いはボーナスから捻出していますが、無理をして削ることなく、有効に使うことも大事です。楽しむときは楽しむといった生活へのメリハリを意識的につけ、ストレスをためることなく、現在の貯蓄ペースをしっかりキープしていく。また、現在、保育園費用がかかっているため、教育費の最初のピーク時となっています。お子さんが2人とも小学校に入学すれば、教育費はグッと下がりますので、自然と貯蓄ペースも上がるでしょう。

ただし、家計の中で、保険は見直しの余地があります。お子さんの医療保障です。お住まいの自治体の医療費助成制度はわかりませんが、少なくとも小学生までは入院も通院も無料ではないでしょうか。解約しても月2000円程度の節約ですが、年間で2万4000円。いろいろ有効に使えるはずです。

◆アドバイス2 繰上返済は必須だが無理は禁物

次に、具体的に将来的な資金を見ていきましょう。まず教育資金ですが、学資保険で用意できるのが200万円ずつ。さらに、児童手当を全額貯蓄すればやはり200万円ずつ貯められます。高校まで公立であれば、計画的に備えるべきは大学費用。私立文系にかかる学費が4年間で平均390万円ほどですから、ちょうど用意できることになります。

住宅ローンについては、夫婦共有名義で借りられていて、完済はともに69歳のとき。これは、老後を考えるとリスク要因のひとつと言えます。したがって、繰上返済を行い、少なくとも完済時期を65歳くらいまでには縮めたいところ。

たとえば、借入開始から10年後の2020年に300万円を繰上返済すれば、返済期間は4年5カ月短縮でき、支払利息は約66万円軽減できます(金利が変わらないとした場合)。1回にどの程度の金額を繰上返済するかは、手数料などのコストも調べた上で、効率よく行ってみてください。また、何回かに分けるなら、夫婦どちらかのローンに対してだけ行いましょう。途中、どちらかの残高が先にゼロになりますから、そうなればそれ以降の支払い額が今の半分になり、毎月の家計負担も軽減できるはずです。

ただし、繰上返済に無理は禁物。教育資金には手を付けず、なおかつ手元にも資金(生活費の半年~1年分)を残した上で行うようにしましょう。

◆アドバイス3 夫婦とも厚生年金は老後の大きな強み

先に触れたように、現在の貯蓄ペースが年間120万円とすれば、10年間で1200万円。教育資金を除けば、今より800万円貯蓄が増えることになります。

実は、これは住宅ローンを抱え、しかもお子さんが2人いる世帯ではきわめて優秀な金額。昇給がないと言われていますが、それでもボーナスもそれなりに支給されていますし、夫婦共働きの効果が十分活かされている家計だと思います。

老後が不安だとも言われていますが、強みはともに厚生年金に加入していること。現在の生活費から教育費や学資保険の支払い、住宅ローンがなくなれば、月のコストは20万円前半。公的年金だけでまかなえる、あるいは月によっては数万円貯蓄できるかもしれません。

したがって、老後対策のポイントは、定年後、年金支給となる65歳までをどう過ごすか。もっとも有効なのは、やはり収入を得ることです。もちろん、貯蓄を取り崩すという方法もありますが、貯蓄(=老後資金)が減っていくだけの生活は不安なもの。ましてや、現時点での貯蓄の優先順位は教育資金、住宅ローンと続き、老後資金は3番目です。パートやアルバイトでも構いませんので、長く働くことを目指してください。

そう考えれば、今後のもっとも大きな不安要素は、ご夫婦の健康状態ということになります。先の試算も、あくまで今のまま働けることが前提です。仮にどちらかが働けなくなったら、マネープランは大きく崩れます。

そして、もしそうなった場合、奥様には大変酷ですが、ご実家の支援は断念せざるを得ないかもしれません。結果、お母様が生活保護を受けることになっても、優先すべきはご自分の家族であり、お子さんです。もちろん最後の手段ではありますが、選択肢のひとつとして頭の片隅に入れておくことも必要だと思います。

ともあれ、健康に留意してより長く元気に働く。それが最良の老後対策であり、マネープランを実現させるカギだと言えるでしょう。

◆相談者「まのいちご」さんより寄せられた感想

私や夫の健康を踏まえたとても心強いアドバイスを頂きありがとうございます! とりあえず、なるべく長く働き続け、年間の貯蓄120万円を目指すことと(結構ハードル高いですが)、住宅ローンの繰り上げ返済を目標に、夫と頑張って行きたいと思います! 目標ができたので、とてもスッキリした気持ちです! もしも不測の事態でマネープランを大幅に見なおさねばならない場合は、またご相談させて頂こうと思います!


教えてくれたのは…… 
深野 康彦さん

業界歴26年目のベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文/清水京武
あるじゃん 編集部

最終更新:11月14日(水)22時20分

あるじゃん(All About マネー)

 

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