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アイリスオーヤマが今度は4Kテレビを発売 なぜ異業種から家電に参入できる?

11月14日(水)17時00分配信 THE PAGE

国内の大手メーカー製品よりも2~3割安い価格設定

写真:アフロ
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写真:アフロ
 エアコンなど白物家電への参入を果たしたアイリスオーヤマが、今度はテレビの市場に乗り出しました。総合家電メーカーへの道を着々と歩む同社ですが、なぜ同社は異業種から参入することができるのでしょうか。

 アイリスオーヤマは11月5日、テレビ7機種の販売を11月22日から開始すると発表しました。販売価格は4万9800円~14万8000円の見込みですが、高画質な「4K」に対応した55型の製品は10万円前後と、日本の大手電機メーカーの製品と比較すると2割から3割、安い価格設定になっています。10万円前後の価格帯には中国や韓国のメーカーが多く、直接の競合はこれら海外メーカーということになるでしょう。

 プラスチック製品が主力製品だった同社が家電事業への参入を果たしたのは2009年のことですが、当初は小型家電など限定された分野の製品が中心でした。しかし2017年に同社は大型白物家電への参入を表明。家庭用エアコン製品の販売を開始しました。今回、テレビの発売にこぎ着けたことで、AV機器を含めた総合家電メーカーに脱皮したことになります。

迅速に開発体制を構築し、短期間での量産化に成功

 家電とは縁のなかった同社が、有力な電機メーカーに成長することができた最大の理由は、家電やAV機器のコモディティ(一般化し差別化が難しくなった商品のこと)化が進んでいることです。

 かつて家電やAV機器の開発・製造を行うためには、大がかりな組織や体制が必要でしたが、開発や製造に関する一連の技術はほぼ確立した状況にあり、外部からの参入が容易になっています。

 同社は2013年に大阪R&Dセンターを開設。シャープやパナソニックなど大手電機メーカーの出身者を雇用することで、迅速に開発体制を構築。短期間での量産化に成功しました。

 コモディティ化した商品の場合、高機能を盛り込んで価格を高くする戦略よりも、シンプルな機能の製品を低価格で提供した方が有利になるケースがほとんどです。アイリスオーヤマは、大手電機メーカーのようにフルラインナップにする必要がありませんから、手頃な価格帯の製品に絞って販売することが可能です。エアコンなどと同様、テレビの分野でもそれなりのシェアを獲得できる可能性が高いと考えられます。

 一連の動きを受けて、家電量販店やドン・キホーテなど、小売店もプライベートブランド(PB)のテレビ商品を相次いで投入しています。今後は大手メーカー製ではない製品のシェアがさらに高まってくるでしょう。



(The Capital Tribune Japan)

最終更新:11月14日(水)17時00分

THE PAGE

 

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