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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-米中間選挙が豪ドルに影響

11月3日(土)4時30分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆豪ドルは米中間選挙の結果次第に
◆RBAは無風予想、中国の経済指標に注目
◆ZARは財政赤字悪化懸念で上値は限定的か
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円 77.50-83.00円
南ア・ランド円 7.30-8.00円

11月5日週の展望
 豪ドルは方向感のない動きとなるか。全世界が注目する米国の中間選挙が来週6日に行われる。この結果次第で米国の株式市場は大きく動き、トランプ大統領の通商協議に対する姿勢も変わる可能性がある。基本的に米国株の上昇が豪ドルの買いを促し、下落が豪ドルの売りにつながる状態は変わらないだろう。特に豪ドル円は株価の動きでリスクオン・オフにつながるため、大きく動きそうだ。また米企業の決算に通商摩擦の悪影響が出始めたが、今後も悪影響が出た場合は豪ドルの頭を抑えることになろう。豪ドルは米国や中国を中心とした豪州以外の動きが左右しそうだ。
 来週は豪準備銀行(RBA)が6日に政策金利を発表する。しかし据え置き予想は変わらず、声明文もサプライズは期待できず無風に終わりそうだ。中国からは5日に財新サービス業PMI、8日に貿易収支、10日に9月の消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)が発表される。中国の貿易収支やCPIなどは、米国の対中制裁がどのような影響を与えているかに注目が集まる。
 南ア・ランド(ZAR)の上値は限定的か。今週は株式市場が底堅く推移したことで、ZAR円は堅調に推移した。しかし中期財政政策が市場の期待を裏切るものとなって以降、財政赤字拡大がZARの上値を抑える最大の理由となっている。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は今週、南アの財政再建の見通しや土地改革について懸念を表した。南アの格付けを唯一ジャンク級にしていないムーディーズの格付け変更が懸念され最大の注目点になる。トルコリラは下げ止まっているものの、メキシコペソやブラジルレアルなど他の新興国通貨が弱いことがZARの重しになるだろう。経済指標では8日に9月の製造業生産が発表される。

10月29日週の回顧
 豪ドルは堅調に推移した。トランプ大統領がメディアとのインタビューで「中国と素晴らしい取引をする」と述べたことで、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退し株価が堅調に推移した。リスクオンになったことで、中国経済と結び付きが強い豪ドルは買われた。7-9月期豪CPIは前期比・前年比ともに市場の予想通りだったが、トリム平均CPIが前年比で予想を若干下回る結果だったほか、前回値も下方修正されたことで豪ドルの上値を抑える場面もあった。しかし9月豪貿易収支で黒字額が予想より拡大したことを背景に豪ドルの買いに拍車がかかり、対円では10月4日以来となる81円台を回復した。対ドルでも同月2日以来の0.72ドル台まで上昇した。
 ZARは方向感なく上下した。ドルが主要通貨に対して堅調に推移したこともあり、対ドルでは10月9日以来の14.85ZAR台まで、対円では7.61円までZAR安が進んだ。また9月の南アフリカ貿易収支は40億ランドの黒字が予想されていたが、結果は大きく逆に振れ、30億ランドの赤字となったことも上値を抑えた。しかしユーロを中心にドルが軟調になるとZARは大きく買い戻された。7-9月期の南アの失業率は27.5%となり前回の27.2%を上回った。(了)

最終更新:11月3日(土)4時30分

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