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株式週間展望=浮上へ向け足場固め―外部環境不安も下げ止まり感、企業決算が方向性占う

10月20日(土)8時17分配信 モーニングスター

現在値
日水 711 +3
信越化 9,685 -8
ディスコ 16,320 -500
日立 3,220 -96
日電産 13,855 -490
 今週(15-19日)の日本株相場は、日経平均株価がすべての営業日で3ケタ幅の動きを示す大味な展開となった。週末の19日には一時2万2212円(前日比445円安)を付け、2日の取引時間中高値(2万4448円)からの調整局面における安値を更新。米中摩擦への懸念がくすぶり、中東や欧州発の不安材料も相場の上値を重くしている。ただ、下げ一辺倒の状況には歯止めが掛かった。7-9月決算の発表が本格化し始める来週(22-26日)は、浮上へ向けた足場を固められるかが注目される。

 相場の変動性を測る「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」は、今週を通して20を上回る高水準で推移した。セリングクライマックスの状況はその前の週でいったん収束したものの、出来高が一段スケールダウンする中で日経平均は荒っぽく乱高下した。

 もっとも、日々の値幅が大きい割には、今週末の終値(2万2532円)は前週比で162円下落したにすぎない。今週の当欄でポイントに挙げた200日移動平均線(19日は2万2499円)を上回って終え、10月SQ値(2万2313円)に対しても上の水準に付けている。また、TOPIX(東証株価指数)も1675ポイント近傍の下値支持線を割り込まずにこらえた。

 もちろん日本株の先行きは依然として楽観できない。外部環境はなかなか好転せず、それどころかサウジアラビア政府による記者殺害疑惑や、英国のEU(欧州連合)離脱をめぐる混乱といったリスクファクターが追加された。それでもマーケットでは、割安感を見いだす向きが徐々に増えてきたとみられる。

 そうした中、短期的には企業決算が方向性を占うカギを握る。3月企業の7-9月業績の開示は25日あたりから増え始め、翌週は東証1部のピークの31日へ向けて佳境に入る。いったん織り込んだはずの収益面の期待が10月以降の日経平均の急落過程ではく落したとみられるだけに、ここで堅調さが示されれば見直し買いが加速する公算だ。

 中期的には、輸出額が9月に前年同月比マイナスに転じた日本の貿易統計の動向が気になるところ。輸出額の増減率は日経平均に少なからず影響を及ぼす傾向がある。9月の伸び悩みは台風21号による関西国際空港の閉鎖が響いた面もあり、復旧後の10月に持ち直せるかが焦点だ。

 来週の日経平均は、フラット化した200日線を軸とする値動きを見込み、想定レンジは2万2200-2万2800円とする。参考銘柄は日本水産 <1332> 、ディスコ <6146> 、平和不動産 <8803> 。

 イベントは国内で24日に臨時国会が召集される。決算発表は、23日に先行組の日本電産 <6594> 、25日にキヤノン <7751> 、26日には信越化学工業 <4063> や日立製作所 <6501> 、富士通 <6702> などが控える。

 米国は現地23日にキャタピラー、3M、24日にボーイングやフォード・モーター、25日にアルファベット(グーグルの持株会社)やアマゾン・ドット・コム。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:10月20日(土)8時17分

モーニングスター

 

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