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住宅ローンの固定金利じわじわ上昇、いずれ変動や固定選択にも影響か

10月19日(金)9時10分配信 THE PAGE

写真:アフロ
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 米国の金利が上昇していることで、日本の長期金利もジワジワと上昇を始めています。これまで超低金利を背景にかなり無理のある住宅ローンがたくさん販売されてきました。変動金利型や固定期間選択型の住宅ローンの場合、金利の上昇によって予想以上に返済金額が増える可能性がありますから注意が必要です。

 日銀の量的緩和策によって、日本では長期間にわたって低金利が続いており、この結果、住宅ローンも空前の低水準となっていました。新築マンションの価格は原材料価格や人件費の高騰から年々上昇しているのですが、それでも庶民が何とかマンションを買うことができていたのは、超低金利のおかげといってよいでしょう。

 ところが米国の金利が上昇したことで、日本の長期金利も上昇を始めています。10年物国債の利回りは、今年の前半までは0.03%から0.06%程度でしたが、9月には0.1%をうかがう状況となり、10月に入ると0.15%まで一気に上昇しました。各銀行では金利の上昇に合わせて住宅ローンの金利の見直しを進めている状況です。

 住宅ローンには大きく分けて固定金利型と変動金利型の2種類があります。固定金利の場合は、契約した時の金利が返済まで適用されますから、金利が上昇しても返済額が増えることはありません。しかし変動金利型の商品は、金利が上昇した場合、その分だけ返済額が増えますから、金利の上昇局面では予想以上に返済額が増えるリスクがあります。もし家計の収支がギリギリだった場合にはローンの返済に耐えられなくなるケースも出てくるでしょう(現在金利が上昇しているのは固定金利の部分ですが、このまま金利上昇が続いた場合、いずれ変動金利にも影響が及んでくることになります)。

 以前は銀行が提供する住宅ローンの多くは固定金利でしたが、とにかく返済負担を軽くしたいという利用者が増えたことや、金利の上昇を銀行が警戒していることなどから、最近ではほとんどが変動金利の商品となっています。

 もっとも、変動金利型商品の多くは、金利上昇時に急激に返済額が増えないよう、毎月の返済額が5年間据え置かれる仕組みになっており、5年が経過した後も、返済額は最大で25%しか増えません。しかし、この上限設定で足りなくなった分については、ローン終了時点で一括返済を求められるケースが出てきますから、金利の上昇分はいつか埋め合わせをしなければなりません。

 ちなみに一部の商品は、一定期間は固定金利で、その後、変動金利に移行する固定期間選択型という商品になっています。固定期間選択型の場合、多くは変動金利型のような緩和措置が付いていません。固定期間が終わり、変動金利に移行した時には、金利上昇分がそのまま返済額の増加につながりますから、見方によっては変動金利よりもリスクが高い商品といってよいでしょう。固定金利以外のローンを組んでいる人は、場合によっては繰り上げ返済などを検討した方がよいかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10月19日(金)9時10分

THE PAGE

 

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