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米国の長期金利上昇とドル高進む。日本にとっては良いのか悪いのか?

10月18日(木)9時00分配信 THE PAGE

写真:ロイター/アフロ
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写真:ロイター/アフロ
 外国為替市場でドル高が進んでいます。同時に金利も急ピッチで上昇していますが、市場では何が起こっているのでしょうか。

 これまでドル円相場は1ドル=110円前後を中心とした値動きを続けていましたが、9月の後半から徐々にドル高が進んでいました。10月に入ってその傾向は顕著となり、4日には一時、1ドル=114円50銭を超える水準までドルが買われました。

 ドルが買われているのは、米国経済が予想以上に堅調で、新興国からドル資金が米国に向かって還流していることが原因です。米国は中国との全面的な貿易戦争に突入していますが、一方ではNAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉をうまく取りまとめるなど市場には安心感が広がっています。足元の景気が堅調に推移していることから、多くの投資家が米国株を買い進めており、ダウ平均株価は最高値を更新。こうした状況を受けて、新興国に投資していたドル資金の多くが米国市場に戻っており、その結果としてドル高が進んでいるわけです。

 ドル高と株高を受けて米国の長期金利も急上昇し、ひとつの大きな節目である3%台を突破しました。一時的な動きとの見方もありますが、市場関係者の多くは、しばらくの間、ドル高と金利高が続くのではないかと見ています。

 ドル高が進むということは円安ということですから、輸出産業にとっては追い風となります。このままドル高が続いた場合には日経平均株価も上昇基調が続く可能性が高いでしょう。しかし今回のドル高は日本にとって良い話ばかりではありません。その理由は金利の上昇がセットになっているからです。

 本来、長期金利はその国の長期的な成長率に収れんするはずですが、市場はグローバル化が進んでおり、日本のような相対的に小さい市場の場合、大国の金利に引きずられる傾向が顕著です。実際、日本の長期金利は米国の金利上昇に引きずられる形で上昇しています。

 日本は米国と異なり、景気回復を実現しておらず、日銀による量的緩和策が続いている状況です。ここで不用意に金利が上がってしまうと、政府の利払いが増え財政がさらに厳しくなったり、住宅ローンの金利が上がって破産者が増加するなどマイナスの影響が大きくなってしまいます。日本としてはこのあたりでドル高と金利上昇がストップする方が好都合ですが、これは市場が決めることですから、何とも言えません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10月18日(木)9時00分

THE PAGE

 

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