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発表本番「米7-9月期決算」、好調確認なら“最高値路線”復帰の見方 <株探トップ特集>

10月16日(火)19時30分配信 株探ニュース

マーケットでは、好調な米国企業の決算発表を機に、再び株価は上昇基調へ向かうとの見方も強い。米決算シーズンの見どころを追った。
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マーケットでは、好調な米国企業の決算発表を機に、再び株価は上昇基調へ向かうとの見方も強い。米決算シーズンの見どころを追った。
―日本株の行方も左右、“20%増益”コンセンサスの達成度は―

 米国の決算シーズンが始まった。足もとでNYダウは急落したが、市場には「好調な米企業の決算発表を機に米株市場は再度、上昇基調を取り戻す」との期待は強い。しかし、市場の期待ほどの伸びがみられない場合、株価は売りに押される懸念もはらむ。市場の関心は、米企業が米中貿易摩擦の影響をどう見ているかにも向かう。米国の企業決算は米国株式市場の行方を左右するだけに、日本市場にも強い影響を与えることは必至だ。

●市場には2割増益予想強まる、JPモルガンなどの決算好調

 先週末12日のJPモルガン・チェースやシティグループ、15日のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)といった大手金融機関を皮切りに米国の7~9月期決算発表が始まった。今晩は、IBMやゴールドマン・サックス、ネットフリックスといった大手企業の決算が予定されている。

 米国の景気拡大と減税効果を背景に、好業績への期待は強い。市場のコンセンサスでは主要500社ベースの7~9月期決算は、前年同期比で2割増益が見込まれている。

 先頭を切った米金融大手の業績は堅調だ。JPモルガンやバンカメの純利益は前年同期比で2ケタ増益だった。ただ、両社の株価は軟調だった。これは債券トレーディングの収入減やローン残高の伸びの鈍化などの細目に焦点が当たったことが大きい。しかし、金利上昇による業績拡大を背景に、米金融株の上昇期待は強い。

●製造業の決算には不透明感も、半導体関連株の内容に関心

 米国市場に詳しいフィリップ証券の庵原浩樹リサーチ部長は「7~9月期決算の2割増益は可能だと思う」という。特に、9月のISM非製造業景況感指数が過去最高を示したように、サービス業の業績は堅調な伸びが見込まれている。むしろ市場関係者の関心を集めているのは製造業であり「来期以降の見通しを含め、米中貿易摩擦の影響をどう企業経営者が見ているかが焦点となる」(庵原氏)と語る。

 米製造業の決算は、17日のアルコアを始めとしてキャタピラーが23日、ボーイングが24日に決算を予定している。また、中国向けの影響も大きいことから市場の関心を集めているのが半導体関連株だ。台湾積体電路製造(TSMC)は18日、アドバンスト・マイクロ・デバイシズは24日、インテルは25日に決算を予定している。

●アマゾンの高成長は続くか、フェイスブック決算に警戒感も

 なかでも、米株式市場の牽引役を果たしているFAANG(ファイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップル、ネットフリックス、グーグル)に対する関心は高い。ネットフリックスは16日、アマゾンとグーグルは25日、フェイスブックは30日、アップルは11月1日に決算を予定している。

 市場には、金利上昇とともに高バリュエーション銘柄の株価調整が予想され、一時のようなFAANG株の上昇は見込みにくいとの声も少なくない。とはいえ、マネックス証券の益嶋裕マーケット・アナリストは「FAANGも個別企業ごとにみる必要があるものの、全体的には業績はそれほど大きな悪化はないだろう」という。

 アマゾンは高PER銘柄である点が警戒されるが、「基本的には高成長が続いているかが焦点」と益嶋氏。ネットフリックスはユーザー数の増加が続いているかどうか、アップルはiPhoneの販売が好調かどうかがポイントであり、「高バリュエーションということからFAANG株が売られたら、そこは拾い場ではないか」とみている。もっとも、個人情報流出の影響が懸念されるフェイスブックには警戒感も出ている。そんななか、今晩発表予定でFAANG株のトップバッターとなるネットフリックスの決算が注目されている。

●金利上昇を機にバリュー株志向も、10~12月期も2割増益予想

 さらに、金利上昇で高PER銘柄に警戒感が出る一方、生活必需品や消費関連のバリュー株への関心が高まっている。今晩のジョンソン&ジョンソンや30日発表のコカ・コーラなどが注目されている。

 好業績が期待される米国の7~9月期決算だが、市場では10~12月期も同じく2割増益が予想されている。特に、米国の好景気を背景にした好調なクリスマス商戦が企業業績にプラスに働くとみられる。アップルの新型「iPhone XS」などもクリスマス商戦での人気が予想され、同社の株価に関しても「決算の内容は別にしても、足もとの水準は魅力的だと思う」(庵原氏)との声が出ている。今年2月のNYダウの急落後は、ハイテク株が中心となり最高値を奪還した。しかし、今回は金利上昇の影響もありハイテク株の戻りは2月に比べればやや鈍いかもしれないが、好業績を背景にバリュー株などがともに上値を追うとの見は少なくない。益嶋氏と庵原氏は「この7~9月期決算を契機にNYダウは最高値更新に向かう」と予想している。

◆米国企業の決算予定◆

10月16日 IBM、ゴールドマン・サックス、ネットフリックス、
17日   アルコア、アボット・ラボラトリーズ
18日   トラベラーズ、アメリカン・エキスプレス、TSMC
19日   プロクター・アンド・ギャンブル、ハネウェル・インターナショナル
22日   ハリバートン、キンバリー・クラーク
23日   バイオジェン、キャタピラー、マクドナルド、テキサス・インスツルメンツ
24日   ボーイング、ビザ、フォード、マイクロソフト、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ
25日   アルファベット(グーグル)、アマゾン・ドット・コム、ツイッター、インテル
26日   グッドイヤー、コルゲート
30日   フェイスブック、ファイザー、コカ・コーラ
31日   ゼネラル・モーターズ
11月1日  アップル、スターバックス、ユナイテッド・スティール
2日   エクソン・モービル、バークシャー・ハサウェイ
(注)予定は変更となることがあります。

株探ニュース(minkabu PRESS)

最終更新:10月17日(水)9時30分

株探ニュース

 

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