ここから本文です

来週の東京外国為替市場見通し=米長期金利の動向を注視、企業業績良好なら落ち着きも

10月12日(金)17時01分配信 モーニングスター

 予想レンジ:1ドル=110円80銭-114円50銭

 8-12日の週のドル・円は急落した。週明け8日は、イタリア財政不安や英国のEU(欧州連合)離脱交渉の先行き不透明感などを背景に円高が進行。ドル・円は1ドル=113円を割り込んだ。10日は米長期金利の上昇や米中貿易摩擦への懸念再燃からNYダウが暴落し、リスク回避のドル売り・円買いが加速。11日もNYダウの連日安を受け、ドル・円は9月18日以来の112円割れとなった。12日は日経平均株価の下値が前日のNYダウの下げと比較して限定的だったため、東京時間のドル・円は底固かった。

 15-19日も、米長期金利の動向に注視したい。金利上昇に歯止めが掛けられなければリスク回避姿勢が強まり、週内も上値の重い展開が続きそう。一方で、トランプ米大統領はFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を痛烈に批判しており、その動向には注目したい。米経済指標は、9月小売売上高、9月鉱工業生産、9月住宅着工件数などの他、9月25-26日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨も公表される。

 国内では18日に9月貿易統計、中国では7-9月期GDP(国内総生産)などの重要経済指標がある。内容次第で通商問題が警戒される恐れもある。一方、米国では7-9月期決算の発表が本格化する。週内はバンク・オブ・アメリカ(BAC)など金融中心だが、消費財大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)や足元で下げのきついハイテク銘柄のアイビーエム(IBM)などもある。米企業業績が良好であれば金利上昇に伴う割高感も薄まり、相場が落ち着きを取り戻すきっかけにもなる。

 ドル・円は1週間で2円近くも円高が進み、一時112円を割り込んだ。ただ、3月23日の年初来安値104円60銭近辺から10月3日の年初来高値114円50銭近辺に対する3分の1押しの水準であり、上昇トレンドは崩れていない。13週移動平均線(111円70銭近辺)や、26週線(110円80銭近辺)が意識され、この当たりが下値メド。上値メドは年初来高値圏の114円50銭近辺。ドル・円も短期間で急動意しているため、目先は荒い展開に注意したい。

提供:モーニングスター社

最終更新:10月12日(金)17時01分

モーニングスター

 

【あわせて読みたい】

【PR】Yahoo!ファイナンスからのお知らせ

ヘッドライン