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日本人がアジアに出稼ぎに行く時代に? マカオに転職で給料4倍

10月12日(金)11時20分配信 THE PAGE

 日本の料理人がマカオのレストランに転職したところ、給料が4倍になったという話がネットで話題になっています。日本にはアジアから多くの出稼ぎ労働者が来ているというイメージを持っている人が大半ですが、日本人がアジアに出稼ぎに行く時代はすぐそこまで来ているのかもしれません。
写真:アフロ
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 日本のある料理人は、マカオのホテルにあるレストランに転職が決まったことをツイッターで報告しましたが、年収が日本の4倍だそうです。福利厚生も充実しており、医療費(歯科医院への通院も含む)も100%会社が負担してくれます。その料理人は「日本人が中国圏に出稼ぎに行く時代は近いと思う」と述べています。

 ツイートした人は、副料理長というポストで能力の高い人と思われますが、年収が日本の4倍という話は必ずしも特殊ではありません。マカオは世界でもっとも豊かな地域のひとつとして知られており、2017年の1人あたりGDP(国内総生産)は850万円と日本の2倍以上もあります。1人あたりのGDPはおおよそ、その国の平均賃金と考えてよいですから、マカオの一般的なビジネスマンが850万円を稼ぐのはそれほど不思議なことではありません。外食産業の賃金は日本国内でもかなり安い部類に入りますから、マカオに行くと年収が4倍になるという話も納得です。

 マカオには大型カジノがありますから少々特殊な環境といえますが、お隣の香港の1人あたりGDPも500万円を超えていることを考えると、中国の都市部がすでに日本よりも圧倒的に豊かになっているのは間違いありません。香港で夜に食事をすると、ビール1杯で1000円以上取られてしまうことはザラにあります。

 近年、企業活動のグローバル化が進んでおり、一定レベル以上の大学を卒業した新入社員の初任給は、欧米でも中国でも40万円程度というのが常識となっています。かつては日本も同じ給与水準のグループに入っていましたが、過去20年の長期にわたる景気低迷によって、脱落してしまいました。

 中国の都市部やシンガポールは、ほぼ完全に日本を抜き去りましたが、今後はマレーシアやタイなど、アジアの新興国が同じような発展を遂げる可能性が高いでしょう。マレーシアは1人あたりのGDPが1万ドルを超える勢いですし、タイも都市部を中心に急速に豊かになっています。

 日本は深刻な人手不足に陥っており、アジアからやってくる外国人労働者に多くを依存した状況ですが、経済の逆転が進むと、こうした労働力の確保も難しくなってしまうでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10月15日(月)13時45分

THE PAGE

 

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