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鳥越俊太郎氏「私たちは現金世代」発言は老害?

10月12日(金)9時00分配信 THE PAGE

 高齢者の年齢に達した著名人による、現代社会に対する「苦言」がネットで話題となっています。若い世代の人からは「老害だ」と批判する声も出ているようですが、年を取ると人は頑固で否定的になるのでしょうか。それとも今の社会の劣化が激しいのでしょうか。
「私たちは現金世代です。支払いはキャッシュじゃないと落ち着かない」と鳥越俊太郎氏(資料写真)
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「私たちは現金世代です。支払いはキャッシュじゃないと落ち着かない」と鳥越俊太郎氏(資料写真)
 著名なジャーナリストで東京都知事選に出馬したこともある鳥越俊太郎氏は、週刊誌のインタビューで、キャッシュレス化が進む現代社会に対して「私たちは現金世代です。支払いはキャッシュじゃないと落ち着かない」と苦言を呈しています。ネット上では「気持ちは分かる」という意見がある一方、若い世代を中心に「老害だ」という厳しい指摘も出ているようです。

 作家の伊集院静氏は、連載しているコラムの中で、大学病院で1時間45分も待たされたあげくに、医師から「おまたせしました」の一言もない、患者が待っているにもかかわらず受け付けの事務員が談笑しているなど、病院に対する厳しい批判を展開しました。このコラムはかなりの反響だったようですが、ネット上では「モンスター患者なのでは?」との意見が目立ちました。

 かつての日本の病院はサービス業という意識がまったく欠如しており、重病で精神的に落ち込んでいる患者に無神経な発言を行ったり、手術の際に医師が個人的に謝礼を要求するなど、医療関係者の横暴な振る舞いが社会問題になった時期もありました。しかし最近では病院関係者が高圧的に接するというケースはほとんどなくなっており、大病院で長時間待たされるのは昔から変わりません。伊集院氏の発言に疑問を持つ人が多かったのは納得できる話といってよいでしょう。

 世代間ギャップは珍しいことではありませんが、一連の発言が目立ってしまった背景には、両氏にはこうした発言をするイメージが薄かったことが影響していると考えられます。

 鳥越氏は78歳とそれなりの高齢ですが、市民参加型のネット・メディアである「オーマイニュース日本版」の初代編集長を務めるなど、ネット社会との親和性は比較的高いと思われていました。また伊集院氏は、無頼派の作家として知られ、麻雀や競馬に明け暮れる一方、風流をこよなく愛するなど、サービスに文句を付ける小市民タイプの人とは正反対のイメージでした。

 かつての日本と比べて、社会が貧しくなっているのは事実ですが、一方で、昭和の悪い習慣はかなり改善されてきました。電子マネーが増えたといっても、先進国の中では突出した現金大国であり、むしろ電子マネーへの対応の遅れが心配されているくらいです。

 両氏の発言を見ると、やはり人は年を取ると保守的で頑固になるものなのかもしれません。そうだとすると、今の若い世代の人が高齢者になった時には「スマホを使わないとはケシカラン」などと、新しいデバイスを駆使する未来の若い世代を批判しているのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:10月12日(金)9時00分

THE PAGE

 

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