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週間為替展望(ポンド/加ドル)-BOC、利上げ期待が高まる

10月6日(土)4時40分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、離脱交渉関連報道を受けた神経質な動きが継続
◆英EU離脱交渉、大きな進展が見られず合意なき離脱懸念は継続
◆加ドルは底堅いか、NAFTA再交渉は合意で利上げ期待も後押し
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円143.50-150.50円
加ドル円85.50-90.50円

10月8日週の展望
 英国の欧州連合(EU)離脱交渉の期限が刻々と迫ってくるなか、ポンドは離脱関連報道を受けた、神経質な動きが続くか。期限は近づいているものの、英国の「合意なき離脱」懸念は払しょくされておらず、ポンドの下方向への警戒感は根強い。
 9月30日-10月3日に行われた英保守党の党大会は波乱なく終了した。メイ英首相は「合意なき離脱」を恐れていないと強調し、交渉で最も厳しい局面に差し掛かりつつあり、結束して勇気を持てば、英国に資する合意を得ることは可能との認識を示した。一部報道によると、メイ首相は離脱交渉で新たな提案を準備しているという。新提案では、英国が離脱後も実質的にEUの関税同盟に残留することや、英本土と北アイルランドの間で取引される農業製品などの検査で譲歩することが盛り込まれる見通しだ。10月18日に予定されている定例のEU首脳会議での離脱交渉の決着はほぼ絶望視されており、11月17-18日に臨時のEU首脳会議を開き、交渉時間の確保を図る方針だ。
 加ドルは底堅い動きか。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で、9月末は米・メキシコの協定文書を公表する期限で、米加協議の節目でもあったが、期限ぎりぎりで合意に達した。NAFTA再交渉は1年以上に及んだ紆余曲折を経て、メキシコを含む北米3カ国の協定が維持されることになる。新協定では、名称を「NAFTA」から「USMCA」に変更した。焦点となっていた、トランプ米大統領がカナダにちらつかせてきた輸入車への高関税措置の回避に向け、カナダの自動車輸出が一定以上の水準まで増えれば数量規制に応じることで合意した。数量規制は260万台とされ、カナダが年間約180万台の現状維持なら、実質関税はかからないことになる。また、カナダは酪農市場への米国のシェア拡大で譲歩した。新協定には3カ国首脳が調印する見通しで、米議会では60日間の審議を経て協定が承認される。
 カナダ中銀(BOC)にとって、先行きの大きな不確実要因となっていたNAFTA再交渉が決着したことで、追加利上げへの期待が高まっている。また、7月の国内総生産(GDP)が前月比で市場予想を上回る+0.2%と、好調な景気が維持されており、10月の追加利上げは確実視されている。来年の利上げもハードルが下がったとの見方が強まった。今月の24日に予定されているBOC会合では、成長見通しを引き上げるかどうかにも注目したい。

10月1日週の回顧
 米債利回りの上昇を受けたドル買いが目立った。米10年債利回りが2011年7月以来の高い水準まで上昇したことを受けて、ドルが全面高となり、ポンドドルは1.29ドル前半まで弱含んだ。2016・17年の英保守党大会でのメイ演説後にポンド売りが進んだことから、今回も警戒されたが、無難なく通過した。ドル円の上昇で対円では底固く、ポンド円は147円台で下げ渋った。NAFTA再交渉で米加協議が合意に達したとの報道で、加ドルは買いが先行し、ドル/加ドルは5月下旬以来の加ドル高となる1.27加ドル台まで下押しし、加ドル円は2月上旬以来の89円台まで上昇した。(了)
松井

最終更新:10月6日(土)4時40分

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