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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、貿易摩擦の影響は限定的か

10月6日(土)4時32分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆米中通商協議は先送り、貿易摩擦の豪ドルへの影響は限定的か
◆中国貿易収支や中国株の動きに豪ドルは連れる可能性も
◆通貨安の影響が徐々に南アの経済指標に浸透か
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円77.50-83.50円
南ア・ランド円7.10-8.30円

10月8日週の展望
 豪ドルは上値が重くレンジ取引になるか。米中貿易戦争の行方は変わらず不透明な状態である。米国は中国との貿易交渉はまだ時間がかかるという見解を示している。トランプ米大統領はカナダとの交渉が進み、日本とも前向きな話が進んでいることで、中間選挙を前に一定の成果を出したため中国との交渉は宙に浮いたまま先送りになりそうだ。当面は米中貿易戦争による豪ドルへの影響は限定的になるだろう。
 来週は豪州から9日に9月のNAB企業業況感と企業信頼感指数、12日に8月の住宅ローン貸出が発表される。また11日にはエリス豪準備銀行(RBA)総裁補佐の講演、12日にはRBAの金融安定化報告が公表される。家計債務は依然として国内金融にとってリスクになるとRBAはみているが、これらの文言に変化がないか注意したい。また中国からは8日に9月の財新サービス業PMI、12日に貿易収支が発表される。中国の経済指標や中国株の動きに豪ドルは連れる可能性もある。
 南ア・ランド(ZAR)の上値は限定的か。今週発表されたトルコの消費者物価指数(CPI)で通貨安がインフレをおこす悪循環になっていることが証明された。南アの8月CPIは前月比で-0.1%、前年同月比で+4.9%と市場予想よりも弱い結果だった。しかしZARは8月と9月の下げ幅が大きかったことや、通貨安が経済指標に反映される時間的なギャップもあり、今後は南アもトルコと同じ道を歩む可能性もある。来週は11日に8月の製造業生産が発表される。

10月1日週の回顧
 豪ドルは上値が重かった。日曜日に発表された中国の製造業PMIと財新製造業PMIが市場予想を下回る結果となり、香港株式市場が下落(中国市場は国慶節で休場)したことでリスクオフになり豪ドルは売られた。8月の住宅着工件数は市場予想の+1.0%を大幅に下回る-9.4%となったことも豪ドルの頭を抑えた。一時ユーロに連れて豪ドルも下値から切り返す場面もあったが、上値は重く対円では9月18日以来となる81円を割り込んだ。また対ドルは2016年2月中旬以来の水準まで下落した。RBAの理事会は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置いた。声明文もほぼ前回と同じ「低水準の政策金利が豪経済を引き続き支えている」「豪ドルは過去2年間にわたって貿易加重ベースのレンジ内にとどまっているが、大半の他の通貨とともに米ドルに対して下落している」という内容だった。8月の貿易収支は16億400万豪ドルの黒字となったが、市場の反応は限られた。
 ZARも下落した。週初は対円で8月10日以来となる8.10円まで上昇した。しかし株価が弱含んだことでリスクオフになったことや、米金利の上昇、南ア新車販売などが不振だったことでZARはじり安なり、対円では7.6円台まで、対ドルでも14.9ZAR台まで下落した。トルコの9月CPIが前月比+6.3%、前年比+24.52%と市場予想を上回ったことで、トルコリラ安によるインフレの悪循環が続いていることが確認されたことも、新興国通貨全体の上値を抑えた。(了)
松井

最終更新:10月6日(土)4時32分

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