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週間為替展望(ドル/ユーロ)-日米通商協議・首脳会談に要警戒

9月22日(土)4時16分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、日米通商協議・首脳会談への警戒感から伸び悩む展開か
◆米中貿易戦争の激化懸念やパウエルFRB議長の利上げ見通しにも注目
◆ユーロドルは、米欧通商協議やイタリア予算案に警戒
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円 109.00-114.00円
ユーロドル 1.1400-1.1900ドル

9月24日週の展望
 ドル円は上値が重い展開を予想する。24日にトランプ政権が対中制裁関税第3弾(2000億ドル相当)を発動し、中国も報復関税措置(600億ドル相当)を打ち出したことから、米中通商協議の開催が危ぶまれている。トランプ政権は、11月の米議会中間選挙に向けて対中制裁関税第4弾(2670億ドル相当)の発動を示唆しており、中国は対抗措置として米国債の売却を進めていることで、米中貿易戦争が激化、長期化する可能性が高まりつつある。24日に先延ばしされた第2回日米通商協議や26日の日米首脳会談で、米国側から日米貿易不均衡の是正圧力、農産物や自動車輸出での譲歩、ドル安・円高圧力が強まる可能性がある。来週の重要イベントの日程は以下の通りとなる。
・24日:米国の対中制裁関税第3弾と中国の報復関税発動
・24日:第2回日米通商協議(ライトハイザー米通商代表部代表・茂木経済財政相)
・24日以降:第3回日米経済対話(ペンス米副大統領・麻生副総理兼財務相)
・26日:日米首脳会談(トランプ米大統領・安倍首相)
・25-26日:米連邦公開市場委員会(FOMC)
 9月中間期末決算に向けて、本邦機関投資家や輸出企業がドル売りオーダーを持ち込んでいることも、ドル円の上値を抑える要因となる。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)では、トランプ大統領が難色を示しているものの、25bpの追加利上げが確実視されている。注目ポイントは、米中貿易戦争、12月利上げ見通し、中立金利水準での利上げ停止観測に対し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がどのような見解を示すかである。
 ユーロは伸び悩む展開か。27日期限のイタリアの2019年度予算案が財政拡大路線となり、対国内総生産(GDP)比3%とする欧州連合(EU)の財政均衡化目標に抵触する可能性が高まっている。財政赤字の対GDP比1.8%を主張するトリア伊財務相と選挙公約を果たしたいサルビーニ伊副首相やディマイオ伊副首相との確執が強まりつつあることで、イタリア政局が警戒される。トランプ大統領はEUによる自動車関税撤廃の要請を拒絶したものの、25日にはライトハイザー米通商代表部代表とマルムストローム欧州委員による通商協議が開催される。ユーロ円は、貿易摩擦や新興国通貨危機への警戒感が払しょくされていないことから伸び悩む展開を予想する。

9月17日週の回顧
 ドル円は、トランプ政権が24日に対中制裁関税第3弾を発動すると表明し、中国も報復関税を発表したものの、日米中の株式指数が堅調に推移したことで、111.67円から112.87円まで上昇。中国が7月、米国債の保有高を減らしたことが伝わり、米10年債利回りが3.09%前後まで上昇したこともドル買い要因となった。ユーロドルは、米欧通商協議への期待感から、1.1618ドルから1.1803ドルまで上昇した。ユーロ円も、130.10円から133.13円まで上昇した。(了)

最終更新:9月22日(土)4時16分

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