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週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、離脱関連で神経質な動きが続く

9月15日(土)2時26分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ポンド、離脱関連で神経質な動きが継続
◆ポンド、メイ首相の退陣求める英国内政治リスクにも注目
◆加ドル、NAFTA再交渉の進展や8月CPIに注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円142.00-148.00円
加ドル円83.00-88.00円

9月17日週の展望
 ポンドは英国の欧州連合(EU)離脱交渉に関連する報道に一喜一憂しながら神経質な動きが続きそうだ。ただ、明確な進展が見られるまでは方向感が出るはずもなく、荒っぽい動きにのみ込まれないように十分な注意が必要だ。
 ユンケル欧州委員会委員長は今週、英国がEU単一市場の一部にとどまることはできないと、メイ首相が提示した離脱方案は不可能と明言した。一方で、バルニエEU首席交渉官とハモンド英財務相は向こう6-8週間以内の合意達成は可能で、現実的との認識を示した。ブレグジットをめぐり、メイ英首相の求心力が低下しており、政治リスクが警戒されている。英保守党に属する約50人の議員今週、メイ首相の退陣を協議するために会合を開いた。保守党の規則で、議員の15%(現在は48人)が不信任投票を求めれば、党首選が実施されることになっている。与党内のEU離脱推進派は今後3週間以内にメイ首相がソフトブレグジット計画を取り下げないと、党首選の実施を正式に求める可能性があると警告した。メイ政権、EU離脱交渉にとって今後3週間が大きなポイントになろう。
 英5-7月英失業率(ILO方式)は4.0%と前回から横ばいとなり、約43年ぶりの低水準を維持し、週間賃金(ボーナス除く)は前年同期比+2.9%と、3月以来の高い伸びとなった。7月国内総生産(GDP)は前月比で予想比上振れの+0.3%と、前月から伸びが加速した。来週は8月の消費者物価指数(CPI)や小売売上高などの発表が予定されている。イングランド銀行(BOE)の政策変更はブレグジット次第との見方が強く、足もとで英経済指標の結果に対する反応は限られている。今週の政策会合で英中銀金融政策委員会(MPC)は市場予想通りに金融政策の据え置きを決定した。声明では継続的な引き締めが必要も、利上げは緩やかで限られた範囲と今までの見解を維持した。
 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の米加協議は続いている。期待が先行しながらも、不透明感はなかなか払しょくされず、加ドルは方向感が出にくい。カナダが主張する反ダンピングに関する紛争処理パネルの問題、米国が取り上げているカナダの乳製品セクターの問題など、相違点の解消に取り組んでいるが、協議は難航。カナダは好ましくない協定には署名しないとの考えを強調している。
 来週は7月の小売売上高や8月CPIなどの発表が予定されている。7月CPIは前年比+3.0%と、2011年9月以来の高い伸びとなった。ただ、カナダ中銀(BOC)はインフレ目標の達成には利上げが正当化されるとの見解を示しており、8月CPIの結果が10月利上げ思惑につながるか。

9月10日週の回顧
 ポンドはEU離脱関連報道で神経質な動きも方向感が出ず、ポンドドルは1.29-31ドル台を中心に上下した。ポンド円は買い戻しが優勢で147円台に乗せた。BOEの政策イベントは予想通りの結果となり、ほぼ無風で通過した。難航するNAFTA再交渉を嫌気した売りが一巡し、ドル/加ドルは1.30加ドル割れ、加ドル円は86円台まで加ドルの買い戻しがやや優勢となった。(了)
松井

最終更新:9月15日(土)2時26分

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