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ユーロ週間見通し:もみあいか、新興国通貨安への警戒続く

9月8日(土)14時38分配信 フィスコ

■伸び悩み、新興国通貨安への懸念残る

先週のユーロ・ドルは弱含み。英国の欧州連合(EU)離脱交渉をめぐり、ドイツのメルケル首相が合意に向け努力するとの姿勢を示したが、ドイツ政府は「合意ない離脱を含めて、全てのシナリオに備える」との方針を表明し、ユーロ売りが優勢となった。ユーロ圏7月小売売上高が市場予想を下回ったことや、4-6月期ユーロ圏域内総生産確報値が下方修正されたことも嫌気された。8月米雇用統計で平均時給の伸びが市場予想を上回ったことはドル買い・ユーロ売り材料となった。取引レンジ:1.1530ドル-1.1659ドル。

■もみ合いか、イタリア債務問題に対する過度な懸念は後退

今週のユーロ・ドルはもみあいか。欧州連合(EU)から英国が合意なしの離脱を決めるとの思惑は残されているが、イタリア債務問題に対する過度な懸念は後退しつつあり、一部でユーロを買い戻す動きがみられそうだ。一方、13日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では緩和政策の継続が改めて意識され、リスク選好的なユーロ買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.1400ドル-1.1700ドル

■伸び悩み、日米貿易摩擦への懸念が再浮上

先週のユーロ・円は伸び悩み。トルコのインフレ悪化懸念によるリラ下落に連れ安となった後、トルコ中央銀行の政策調整示唆を受けたリラ反発を意識してユーロを買い戻す動きがみられた。しかしながら、ユーロ圏経済の成長鈍化懸念や、日米貿易摩擦への懸念が再浮上し、週末前にかけてユーロ売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:128円02銭-129円98銭。

■もみあいか、新興国通貨安への警戒続く

今週のユーロ・円はもみあいか。イタリア財政への過度な懸念は後退しつつある。しかしながら、新興国通貨安に対する警戒感は消えていないこと、日米貿易摩擦への懸念が広がっていることから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。なお、欧州中央銀行(ECB)の金融政策は現状維持の公算。早期利上げ観測は台頭していないが、ドラギECB総裁の記者会見でインフレ見通しなどを点検したい。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・12日:7月鉱工業生産(前月比予想:-0.3%、6月:-0.7%)
・13日:欧州中央銀行理事会(金融政策は現状維持の予想)
・14日:7月貿易収支(6月:+225億ユーロ)

予想レンジ:127円00銭-130円00銭


《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:9月8日(土)14時38分

フィスコ

 

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