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週間為替展望(ドル/ユーロ)-米中貿易戦争と日米貿易摩擦で円高か

9月8日(土)1時43分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、米中貿易戦争、日米貿易不均衡是正、新興国通貨危機などで軟調推移か
◆トランプ大統領のロシアゲート疑惑、トルコ中央銀行の金融政策にも要警戒
◆ユーロドルは、欧米自動車関税問題、トルコ通貨危機、イタリア予算案で伸び悩むか
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円108.00-113.00円
ユーロドル1.1300-1.1800ドル

9月10日週の展望
 ドル円は伸び悩む展開を予想する。米中貿易戦争の激化や日米貿易不均衡是正圧力への懸念、新興国通貨危機への警戒感などで、上値が重い展開が予想される。
 米国の7月対中貿易赤字が過去最大の368億ドルを記録したことで、対中制裁関税第3弾(2000億ドル規模)に続き、第4弾(3000億ドル規模)の発動や10月の為替報告書で中国が為替操作国と認定される可能性が高まっている。また、トランプ大統領が日本との貿易戦争を警告したことで、9月25日に予定されている日米首脳会談や第2回日米通商協議、第3回日米経済対話で日米貿易不均衡是正圧力が強まることも考えられる。
 台風21号や北海道を襲った地震により、日本経済への警戒感が高まり、日経平均株価が伸び悩んでいることも、ドル円の上値を重くする要因となっている。
 10日に中国の8月消費者物価指数、13日に米国の8月消費者物価指数が発表されるが、サプライズだった場合は、人民元やドルの動向に影響を及ぼすことになろう。13日にはトルコ中央銀行がインフレの進行を受けて利上げを決定すると予想されている。
 11日にワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者がトランプ政権内部の暴露本を刊行し、ニューヨーク・タイムズ紙は、匿名のホワイトハウス高官によるトランプ政権内部の混迷を掲載した。トランプ大統領の元顧問弁護士、大統領選挙対策本部長、トランプ一族の金庫番らの証言でロシアゲート疑惑が深刻化する可能性も高まっており、トランプ大統領の足元からドル売り要因が出ている。
 ユーロは伸び悩む展開か。イタリアの来年度予算案が財政拡大路線となり、欧州連合(EU)の財政均衡化目標に抵触する可能性が高まっている。トランプ大統領がEUによる自動車関税撤廃の要請を拒絶したことなどでユーロは軟調に推移するか。13日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、イタリア政府が要請したと報道されたイタリア国債購入や、独キリスト教社会同盟が提案した出口戦略にどのように言及するか注目される。ユーロ円は、米国を軸にした中国、欧州、日本との貿易摩擦への警戒感、トルコやアルゼンチンなど新興国の通貨危機への警戒感から軟調な推移を予想する。

9月3日週の回顧
 ドル円は、北米自由貿易協定(NAFTA)を巡る貿易協議で、米国とメキシコが米墨貿易協定で合意し、カナダとの貿易協議でも合意の可能性が高まったこと、米8月ISM製造業景気指数が14年ぶりの高水準を記録したことで111.76円まで上昇した。しかし、台風21号や北海道地震の日本経済への悪影響が懸念されたことや、トランプ大統領が中国の次は日本と貿易戦争の可能性を示唆したとの報道を受けて110.52円まで反落した。
 ユーロドルは、独キリスト教社会同盟の草案文書で「ECBの低金利政策や債券買い入れプログラムを早期に終了させるべき」との見解が示されたことで、1.1530ドルから1.1659ドルまで上昇した。ユーロ円は、129.98円まで上昇後128.23円まで反落した。(了)

最終更新:9月8日(土)1時43分

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