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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、トルコ問題への根強い懸念が重石に

8月16日(木)17時25分配信 フィスコ

16日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米中両国による貿易摩擦回避に向けた協議が再開される見通しとなり、円売りに振れやすい見通し。ただ、引き続きトルコと米国の関係悪化の影響に懸念が残り、ドル・円の上昇を抑えそうだ。

中国商務省は本日、米国との次官級の貿易協議を再開すると発表した。知的財産権をめぐり米国は中国に対し340億ドル規模の輸入製品に制裁関税を、中国もそれに対し同じ規模の報復関税を発動。米国は23日に第2弾(160億ドル規模)の追加関税を発動する方針で、両国の通商問題での対立が深刻化していた。目先行われる次官級協議はこうした事態の打開が期待されるため、中国の発表後、外為市場では円売りが強まった。ドル・円は110円台半ばから後半に水準を切り上げている。今晩の海外市場でも米中摩擦の緩和を見込んだ円売りが継続し、ドル・円は111円台を回復する可能性があろう。

一方、前日発表された米国の経済指標のうち小売売上高が堅調な内容となったことから、今晩の住宅着工件数や建設許可件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数にも期待がかかりやすい。ただ、住宅関連指標は前回を上回ると予想されるものの、フィラデルフィア指数は低下が市場コンセンサス。強弱まちまちの内容では、株価の押し上げ効果も限定的となり、ドルの上昇は鈍くなるだろう。また、引き続きトルコと米国の関係も注目される。米国の場合、貿易問題を抱える他の国からの反撃を封じるためにも、トルコに対しては強い圧力を継続する見通しであり、トルコリラ売り再開への警戒はなお続きそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.2%、6月:-0.5%)
・18:00 ユーロ圏・6月貿易収支(5月:+165億ユーロ)
・21:30 米・7月住宅着工件数(予想:126.0万戸、6月:117.3万戸)
・21:30 米・7月住宅建設許可件数(予想:131.0万戸、6月:129.2万戸)
・21:30 米・8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:22.0、7月:25.7)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.5万件、前回:21.3万件)


《FA》
株式会社フィスコ

最終更新:8月16日(木)17時29分

フィスコ

 

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