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週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、四半期金融政策報告に注目

8月4日(土)3時55分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆RBA政策決定理事会と四半期金融政策報告に注目
◆米中貿易戦争は不透明で豪ドル相場のかく乱要因に
◆新興国に不安要素多く、米金利上昇がZARの上値を抑えるか
(為替情報部・松井 隆)

予想レンジ
豪ドル円80.00-85.00円
南ア・ランド円7.85-8.75円

8月6日週の展望
 豪ドルは、来週ももみ合いか。米中間の貿易問題は平行線をたどったままで、どのように進展するか判断するのが難しい。米国と日本は9日に日米通商協議を開く。来週も貿易問題が為替相場を上下させることになるだろう。
 来週は豪州国内でも注目材料が発表される。7日には豪準備銀行(RBA)が政策金利を発表する。市場予想は1.50%の据え置きとなっている。ここ最近は声明文に目新しい内容がないこともあり、発表後は無風状態となっているが、油断はできないだろう。10日にはRBAの四半期金融政策報告が発表される。インフレ予測、国内総生産(GDP)成長率、雇用に関する記述が注目材料となるだろう。なお5月には「2018年末の失業率は5.5%予測(前回5.25%)、2020年中旬までに5.25%予測」「潜在的インフレ予測は2018年から2019年は2%、2020年中旬までに2.25%予測」「GDP成長率は2018年から2019年は3.25%、2020年中旬までに3%予測」と発表されている。これらの予測が変更されるかどうか市場の注目が集まる。豪経済と関係が深い中国からも、8日に7月の貿易収支、9日に同月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。結果によっては、豪ドルの動きに影響を与えそうだ。
 南ア・ランド(ZAR)は、レンジの中での上下か。依然としてZARの市場流動性が低いことで、上下に振れやすい状態になっている。南ア政府が目指す経済成長見通しの年率5%達成にはまだまだ時間がかかりそうだが、中国の積極投資がZARには好材料だ。トルコリラ(TRY)が今週も市場最安値を更新し新興国通貨安が起きる可能性をいまだ否定は出来ない。米金利の上昇もZARの上値を抑える一因となっている。来週は7日に6月の製造業生産が発表される。

7月30日週の回顧
 豪ドルは横ばいに推移した。6月の豪住宅建設許可件数は前月比+6.4%となり、市場予想の前月比横ばいを大きく上回ったことで堅調に始まった。特にNZの住宅建設が前月比では-7.6%となり、オセアニアで強弱が分かれたことで、豪ドル買い・NZドル売りのフローがでた。しかし、週半ばから米中間の貿易戦争について、「米中が通商協議の再開を検討」「米中の通商協議はほとんど進展がみられない」「米国は中国輸入品について2000億ドル相当の関税引き上げを計画している」「米通商代表部(USTR)は関税を現行の10%から25%への引き上げ」などの報道が流れたことで中国株が下落し、週初の豪ドルの上げ幅を削った。なお豪ドル相場には影響を与えなかったが、週末に行われた補選は野党・労働党に軍配が上がった。
 ZARも上値が重かった。6月南ア貿易収支の黒字額が予想を上回ったことで、ZARが上昇する場面があった。しかし米金利の上昇や、国営電力会社の労使交渉の遅れを嫌気し徐々に値を下げた。なお国際通貨基金(IMF)は2018年の経済成長率見通しを1.5%で据え置いた。(了)
松井

最終更新:8月4日(土)3時55分

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