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週間為替展望(ドル/ユーロ)-日米通商協議に要警戒

8月4日(土)3時44分配信 トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は伸び悩む展開か、9日開催予定の日米通商協議への警戒感で
◆米中貿易戦争が激化するのか、米中通商交渉が再開されるのか注目
◆ユーロは下落か、米欧自動車関税問題やイタリア再選挙の可能性で
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円108.00-113.00円
ユーロドル1.1300-1.1800ドル

8月6日週の展望
 ドル円は伸び悩む展開か。30-31日の日銀金融政策決定会合で、強力な金融緩和継続のための枠組み強化が決定され、金融緩和の長期化を示すフォワードガイダンスが示されたことで底堅い展開となっている。しかしながら、長期金利の誘導目標の上限が+0.2%まで引き上げられたことで、長期金利上昇による円高への警戒感がドル円の上値を抑える要因となっている。
 9日には延期されてきたライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と茂木経済財政相による日米通商協議(FFR)が開催される。トランプ政権は、米国への貿易黒字第1位の中国に対しては、制裁関税第1弾として340億ドル、第2弾の160億ドルの発動が予定されている中で、2000億ドル相当の輸入品に対する関税率を当初の10%から25%へ引き上げることを示唆している。中国も対抗措置を表明していることから米中貿易戦争が激化することが考えられる。ただ、米中通商交渉が再開した場合は、米中貿易戦争への警戒感は後退し、ドルは買われよう。
 一方、トランプ大統領は、中国や欧州連合(EU)、その他の国々が為替操作をしていると批判し、ムニューシン財務長官は「中国人民元の下げを注視している。人民元以外の各市場でも為替操作が行われていないか注視している」と警告している。トランプ大統領の「その他の国々」、ムニューシン財務長官の「人民元以外の各市場」が、米国への貿易黒字第3位の日本を示唆している可能性が高い。日米通商協議で日米貿易不均衡是正、ドル安・円高圧力が高まることが警戒感される。トランプ政権は、2月の大統領経済報告で、米国の自動車産業による日本の自動車市場へのアクセスが困難であることを問題視した。日米貿易不均衡是正への対応策として、為替相場の調整、すなわち、ドル安・円高を挙げている。4月の米財務省の為替報告書では日本は監視対象国のままであり、日本円は「実質実効レート」だけではなく、「名目レート」でも円安であると指摘している。
 ユーロドルは軟調な推移か。トランプ大統領とユンケル欧州委員長の会談が米欧貿易摩擦を緩和したものの、自動車関税問題は決着しなかった。さらにトリア伊財務相が辞任した場合、再選挙の可能性が警戒されていることがユーロの上値を重くしている。ユーロ円は、米国と欧州、日本、日本との通商摩擦への警戒感が上値を抑える展開か。

7月30日週の回顧
 ドル円は、30-31日の日銀金融政策決定会合で物価の見通しが引き下げられたものの、強力な金融緩和継続のための枠組み強化が決定され、金融緩和の長期化を示すフォワードガイダンスが示されたことで、110.75円から112.15円まで上昇した。しかし、トランプ政権が2000億ドル相当の対中輸入関税の税率を10%から25%へ引き上げることを目論んでいるとの報道で伸び悩む展開となった。ユーロドルは、米EU首脳会談で自動車関税問題が未解決となったこと、イタリア政局混迷、再選挙への警戒感が高まったことで、1.1746ドルから1.1562ドルまで下落した。ユーロ円は、日銀金融政策決定会合での金融緩和長期化のフォワードガイダンスを受けて131.15円まで上昇後、129.04円まで反落した。(了)
松井

最終更新:8月4日(土)3時44分

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