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ドル円は111円台後半での推移が続く 明日以降の動きに注目=NY為替後半

8月1日(水)4時29分配信 KlugFXニュース

 NY時間の終盤に入ってドル円は111円台後半での推移が続いている。きょうのNY為替市場はドル買い・円売りが優勢となり、ドル円は112円手前まで上昇。ブルームバーグが関係者の話として、米中が貿易戦争の緊張緩和目指し協議の再開を検討していると報じたことで市場はリスク選好の雰囲気が出ている。

 報道では早ければ明日にも対中制裁関税の第2弾である160億ドル相当分の輸入への関税発動が控える中、ムニューシン米財務長官と中国の劉鶴副首相の両者の代理が水面下で交渉を続けているという。ただ、具体的な日程や議題の内容、フォーマットなどについて最終的には何も決まっていないともしている。

 ドル円はNY時間に入って買い戻しが加速し112円手前まで上昇。本日の安値から100ポイント超上昇して21日線を一気に回復してきた一方で、10日線と21日線のデットクロスも示現しそうだ。いすれにしろ明日以降の動きが注目される。

 日銀の動きもドル円をサポート。日銀はきょうの会合で上下0.1%の狭い範囲に抑えていた長期金利の変動幅を上下0.2%程度まで容認する姿勢を示した。同時に黒田総裁は政策金利のフォワードガイダンスを初めて公表し、当面低金利を維持する姿勢を強調。市場では副作用を緩和するため、出口戦略に向けた政策調整を行うのではとの思惑から、このところ円高が優勢となっていた。しかし、市場の思惑に対し日銀は火消しに回った印象で、市場もその意図を汲んだ格好で円安で反応している。

 しかし、今回の決定に対して市場からは様々な見方も出ている。銀行の収益減による仲介機能の低下という副作用はなお重しとなり、今後も政策調整が行われる可能性が高いとの見方も出ているようだ。

 一方、ユーロドルはNY時間に入って伸び悩む展開となっており一時1.16ドル台に下落し、ロンドン時間の上げを帳消しにしている。ユーロに関してはこの日、7月の消費者物価指数(HICP)速報値が発表され、エネルギー・食品を含んだ全体指数は前年比2.1%と予想を上回る伸びを示した。2%を上回る水準は2012年12月以来となる。一方、4-6月のユーロ圏GDP速報値も発表されており、前期比プラス0.3%と伸びは2年ぶりの低水準となった。第1四半期に引き続き景気回復にブレーキが掛かっていることが示されている。

 HICPは強めの数字ではあったものの、GDPの結果を見た限りではECBが「2019年夏の間中まで金利は据え置く」というコミットに変化を与えないものと思われる。
 
 ポンドも軟調。ポンドドルは戻り売りに押され一時1.30ドル台に下落する場面も見られた。ポンドに関する材料は何もないが、今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が木曜日に控えており注目される。市場では利上げがほぼ確実視されており、注目は政策委員の投票がどれだけ分かれるかに注目があつまっているようだ。政策委員の中には指標がどのように展開するか様子を見るべきとの意見もある。一部からは6対3での利上げ決定との見方も出ているようだ。EU離脱交渉など政治的不透明感もある中、年内に追加利上げがあるかどうか市場はヒントを探している。

 きょうからFOMCが始まっており、明日結果が公表される。政策は据え置きが確実視される中、今回は経済見通しやパウエル議長の会見もなく、声明のみが手がかりということになりそうだ。前回のFOMC以降発表になっている経済指標は好調な内容が多く見られ、インフレや雇用などの力強い表現に変更はないものと思われる。ただ、貿易問題への言及が何かあるか注目したい。直近の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、全ての地区の製造業から関税への懸念が示されたとしていた。先日のパウエル議長の議会証言でも貿易問題の悪影響への懸念が示されていた。一方、トランプ大統領からFRBの利上げに苦言を呈するツイートが流れていたが、その点はさすがに触れることはないであろう。今回はむしろ、3週間後の議事録を待ったほうがよさそうかもしれない。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

最終更新:8月1日(水)4時29分

KlugFXニュース

 

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