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株式週間展望=日経平均、デッドクロスは買い場―短期調整も本格上昇へ、貿易戦争は米勝利織り込む

7月21日(土)8時15分配信 モーニングスター

現在値
ソリトンS 1,000 -73
信越化 10,380 -150
コマツ 3,032 +16
日電産 15,000 -75
ファナック 21,745 -110
 中国との貿易戦争への勝利を織り込む米国株にツレ高し、日経平均株価は2万3000円台の回復が目前に迫っている。この勢いは続くのだろうか。需給やテクニカルの面からは目先いったん調整を挟む可能性はあるものの、円安定着や好決算が期待される企業業績が中期的な支援材料。今週(23-27日)は押し目買いの好機を迎えそうだ。

 前週(17-22日)の日経平均は2万2697円(前々週比100円高)に上昇した。2万3000円手前では上値が重くなるものの、1月高値に対する信用期日接近に伴う売りをこなして頑強さを維持している。

 米国と中国の通商問題が実体経済にもたらす影響はまだ見極めにくいが、少なくともマーケットはこの戦争の「勝敗」を先取りした。両国の株価指数をみると、NYダウが直近で3月末より4%高いのに対し、上海総合指数は1割超安い。正否はさておき、ひとまずは中国側の譲歩というコンセンサスが形成されつつあることが分かる。

 日本株は、強い米国株に引っ張られる形で高水準をキープしている。トランプ米大統領がFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げをけん制する発言をしたことで一服したものの、ドル・円も一時1ドル=113円台の円安水準まで上昇。海外勢が日経平均先物を買う動きにつながっている。
 ただ、先物については積み上がった一部プレーヤーの買いポジションの巻き戻しが想定される上、現物サイドも出来高にやや物足りなさがある。そのせいか、前週は終盤にかけて日経平均が伸び悩んだ。一目均衡表(日足)は、一度突破した「雲」の上限に再びつっかけた。

 こうした中、テクニカルでは前週示現した、日経平均の25日移動平均線が75日線を上から下に抜けていくデッドクロス(DC)に注目したい。

 両線のDCは昨年以降、今回を除いて3回(今年2月、昨年8月、同4月)あった。いずれのケースもDC直後は株価が下落し、最長1カ月半程度の短期的な調整を挟んでから本格上昇に転じている。これを踏まえると、いったん相場の軟化が予想される今週から来週にかけてが、絶好の買い場となる公算が大きい。

 通商問題をめぐっては、トランプ大統領が今週にEU(欧州連合)のユンケル欧州委員長などと会談する。米国は中国だけではなく、自動車分野で欧州、そして日本にも戦いを挑もうとしている。株式市場では、それに伴う小爆発も想定しておく必要があるだろう。

 日本企業の4-6月決算の発表も本格的にスタートする。ピークは来週だが、今週も信越化学工業 <4063> や日本電産 <6594> 、ファナック <6954> 、東京エレクトロン <8035> などが開示する。こうした先行組の業況次第では、日本株相場が盛り上がりをみせる可能性もある。

 このほか、海外では23日に米6月中古住宅販売件数、25日に米6月新築住宅販売件数、独7月Ifo景況感指数が発表される。26日はECB(欧州中央銀行)理事会。金融政策面では現状維持が見込まれるが、長期的な展望のヒントが示されるかもしれない。27日の米4~6月期GDP(国内総生産)は急伸が期待されている。

 日経平均の想定レンジは2万2250-2万2950円とする。下方リスクは想定超の円高。また、21、22日のG20(主要20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議で貿易戦争の不安が劇的に後退した場合は、日本株も調整を挟まず一気に2万3000円を突き抜けるだろう。参考銘柄はソリトンシステムズ <3040> 、コマツ <6301> 、スプリックス <7030> 。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

最終更新:7月21日(土)8時15分

モーニングスター

 

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