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変動金利で住宅ローンを組む人が急増している理由、リスクはないの?

7月13日(金)7時00分配信 THE PAGE

 変動金利で住宅ローンを組む人が急増しています。ここ数年、金利上昇の懸念から固定ローンにする人が増える傾向が顕著でしたが、昨年から状況は一変しています。なぜ変動金利が増えているのでしょうか。また変動金利の住宅ローンにリスクはないのでしょうか。
ペイレスイメージズ/アフロ
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 住宅ローンの金利には、変動金利と固定金利の2種類があります。変動金利型は金利の水準が市場に合わせて変動するタイプの商品で、半年ごとに金利が見直されます。固定金利型はローンの期間を通じて金利は変わりません。もっとも完全固定型という商品は少なく、固定金利型の大半は一定の期間、固定金利となりその後は変動金利になるタイプです(固定期間選択型)。

 リーマンショックを境に極端な低金利が進んだことから、住宅ローンを変動型で借りる人が増えてきました。変動型であれば目先の金利が安くなりますから、銀行側も商品を推奨しやすくなります。とにかく安く家が買いたいという購入者とローンをたくさん売りたい銀行の思惑が一致していたわけです。

 2013年に入って日銀が量的緩和策を実施したことから、状況が大きく変わりました。量的緩和策は物価を上げようという政策ですから、もし量的緩和策がうまくいけば、将来的には金利は上昇することになります。2013年以降は、変動型の商品は急激に減少し、一定期間、固定金利が続く固定期間選択型の比率が急増しました。

 しかし量的緩和策があまりうまくいっていないことが明らかになるにつれて、今後もデフレと低金利が続くという見方が再び台頭し、これに伴って変動金利型の割合が急上昇しています。

 このまま低金利が続けば変動金利で借りた方が得になりますが、いつまでもこの状況が続く保証はありません。確かに量的緩和策は予定通りの効果を上げることができませんでしたが、だからといって、このままの状態を続けていてよいというわけではありません。日本を除く主要国の金融政策はすでに緩和モードから正常化にシフトしており、緩和策を続けているのは事実上、日本だけとなっています。いずれ金利が上昇してくる可能性はかなり高いと思われます。

 もし、現時点でギリギリの状況で、変動金利の住宅ローンを組んでいた場合、金利が上昇すると返済不能となるリスクが高まります。返済余力のある人はよいかもしれませんが、余力の少ない人が、変動金利で借りることは避けた方がよいでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7月15日(日)5時41分

THE PAGE

 

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