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米FRB:JPモルガン、ゴールドマンなどの株主還元を制限

6月29日(金)5時49分配信 Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)は28日、ストレステスト(健全性審査)の包括的資本分析(CCAR)を公表、JPモルガン・チェースなど金融機関6社が株主還元計画の縮小を強いられることになった。このうちゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーは株主還元を前年の水準に凍結することに合意した。

CCARの結果によると、アメリカン・エキスプレス(アメックス)とM&Tバンク、キーコープも当初の計画の抑制を命じられた。他の28社は深刻な不況を乗り越えるのに十分な資本を依然確保していると判断され、当初の自社株買い・配当引き上げ計画を進められることになった。ドイツ銀行の米事業は、「資本計画の慣行に幅広く重大な不備」が見られたとして不合格とされた。

それでも大手銀の今後1年間の株主還元総額は、ストレステスト前にウォール街のアナリストが予想していた1700億ドル(約18兆8000億円)に達する可能性がある。これは過去1年間の株主還元額を約300億ドル上回る。FRBによれば、各社の平均還元額は利益の約95%に相当し、アナリスト予想と合致する。

株主還元を制限された6社のうち、JPモルガンは株主還元の大幅引き上げを見込まれていたが、モルガン・スタンレーはアナリスト数人からほんのわずかな引き上げにとどまるとみられており、ゴールドマンは株主還元を引き下げると予想されていた。JPモルガンは結局、四半期配当を43%引き上げ、最大207億ドル相当の自社株買いを行うと発表した。

CCARの発表後、多くの対象金融機関が株主還元計画の開示を始めた。ウェルズ・ファーゴは最大245億ドルの自社株買いと四半期配当の1株当たり4セント引き上げを発表。アメックスは最大34億ドルの自社株買いを行い、配当を11%引き上げるとした。

米株式市場の時間外取引で、ニューヨーク時間28日午後4時55分(日本時間29日午前5時55分)現在、JPモルガンは2%高、ウェルズ・ファーゴは3.3%高、アメックスは0.7%高。

原題:Fed Forces JPMorgan, Goldman, Four Rivals to Temper Payouts (1)(抜粋)

各社の株主還元計画などを追加して更新します.
Yalman Onaran

最終更新:6月29日(金)7時39分

Bloomberg

 

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