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「TOPIX買い・日経平均売り」が有効か

6月25日(月)16時01分配信 会社四季報オンライン

(撮影:今井康一)
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(撮影:今井康一)
 日経平均株価は少し上がれば売られ、少し下がれば買い戻されるという方向感に乏しい展開となっている。ちょうど、昨年11月~12月の保ち合い相場と同じような展開である。

 米国市場もナスダック指数は史上最高値更新となっているのだが、ダウ平均は8日続落というように冴えない展開となり、二極化している。日本市場でも、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などTOPIXの比重が大きい銘柄が安値更新となっているなかで、逆に日経平均への影響が大きいファーストリテイリング(9983)が高値更新となっている。この結果、TOPIXに比べて日経平均の方がやや値持ちがよくなっているようだ。

 米国の二極化は「貿易戦争」が要因で、輸出株が売られ、ハイテク銘柄が買われている。一方の日本市場は、TOPIXは銀行株に足を引っ張られているともいえる。また日経平均はその水準からしてやや買われ過ぎているように思える。

 二極化している相場では「買われたものを買うのか、売られ過ぎたものを買うのか」という2択で悩むことになりそうだ。買われているものが「さすがに高値圏なので買えない」と思っているとさらに高値更新となり、安値を更新している銘柄などもさすがにそろそろ底値かと思われるところからさらに売られるというケースも多い。

 ただ日経平均とTOPIXは、その銘柄構成からして多少の違いはあれど基本的には似たような動きをするはずである。短期的には動きがズレることもあるだろうが、中長期的にはこの二つの値動きは連動するであろう。

 つまり、これからはTOPIXが日経平均の上昇スピードを追い越してサヤ寄せするか、逆に日経平均が下落してTOPIXにサヤ寄せするということが起こるのではないかと思う。こうした場合に、割安なもの(TOPIX)を買い、割高なもの(日経平均)を売っておけば、「裁定取引」のような形で利益を出すことが可能ではないか。

 これはヘッジファンドなどが良く使う「ロング=ショート戦略」の一つであり、ミニ先物などを使えば比較的少額でこうしたリスクの低い取引も可能だ。個人投資家でも相場全体の方向感が見えない時には有効な戦略ではないかと思う。

 さて日経平均に関しては、引き続き2万2000円から2万3000円のレンジで動くと見ておけばいいだろう。2万2000円を割り込む状況になるには、米国の長期金利が下がる、あるいは貿易戦争からのリスク回避で急激な円高が進む場合などであろう。2万3000円を上抜けるためには、円安の後押しによる企業業績の上方修正が必要になりそうだ。

 個別銘柄としては、短期的に売られ過ぎている三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)みずほフィナンシャルグループ(8411)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)などの銀行株、楽天(4755)やキヤノン(7751)などに注目したい。

 清水洋介/大和証券、マネックス証券、リテラ・クレア証券など経て、現在アルゴナビスでフィナンシャルコンシェルジュ

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
清水 洋介

最終更新:6月25日(月)16時01分

会社四季報オンライン

 

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