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毎月分配型投信の保有者は「資金の逆流」に要注意!ブラジル・レアルやトルコ・リラなどの毎月分配型に関連する「新興国の通貨」が急落している理由を解説

6月24日(日)21時20分配信 ダイヤモンド・ザイ

写真:ザイ・オンライン
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毎月分配型の投資信託の多くの銘柄に組み入れられているブラジル・レアルやトルコ・リラなど、新興国の通貨が2018年に入って大幅に下落している。その理由は米国の金利上昇に伴う「世界のマネーの逆流」だが、これから日本の個人投資家が注意すべきポイントは?  ダイヤモンド・ザイでは、記者が集めたマネー・経済関連の最新トピックを「ZAi NEWS CHANNEL! 」で毎号2本紹介している。今回はその中からダイヤモンド・ザで掲載された「高利回りの新興国資産」に関する記事をピックアップ! 

 高金利で人気だった新興国債券や、新興国債券型の投資信託などを保有している人も多いはず。しかし、最近は新興国市場からの資金流出が目立っている。ここではその背景や、投資する上でのポイントを解説するので、参考にしてみてほしい。

米国の「10年国債」の金利が3%に達し、新興国の魅力が低下してしまった!

 新興国通貨の下落が止まらない。ブラジル・レアルやトルコ・リラは2018年2月以降、対米ドル、対日本円ともに急ピッチで下落が進んでいる。高利回りの新興国債券を投資対象とした投資信託を保有している人も多いはず。今後の見通しが気になる。

 昨年まで新興国債券が買われていたのは、世界的な金融緩和で溢れたマネーが新興国に向かっていたため。相対的に高い利回りが魅力となり、世界中の資金を集めていた。

 ところが、米国は利上げ局面に入り、中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、2018年3月に今年1回目の政策金利の引き上げを実施。米国景気は好調で、今年はあと2~3回の利上げが見込まれる。米国10年国債の利回りは4月には3%に到達した。米国債の魅力が増し、新興国へ向かっていたマネーが米国へと逆流を始めたのである。

 いまや新興国は債券、株、通貨のトリプル安に見舞われている。楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦さんは「米国の金利上昇が加速していく場合、新興国通貨への投資には警戒を要します」と話す。

 特に年初から下げがキツイのは、経常収支が赤字で対外債務が大きい国の通貨だ。ベネズエラ、アルゼンチン、トルコ、ブラジルなどがそう。対外債務が大きい国は自国通貨が下落すると、米ドル建ての借金が膨らむため信用不安からさらに売られる負のスパイラルに陥りやすい。これに政局や社会情勢の混乱がますます拍車をかけている。

 いくら高利回りでも、今はこうした国の債券や通貨が組み入れられている投資信託を買うには慎重に検討したほうがよさそうだ。値動きの大きさを理解したうえで投資しよう。
ザイ・オンライン編集部

最終更新:8月21日(火)14時55分

ダイヤモンド・ザイ

 

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11月号:9月21日(金)

定価730円(税込)

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