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大阪北部地震 観客席のガラスが割れ開催中止となった京都向日町競輪場の使命

6月19日(火)16時00分配信 HARBOR BUSINESS Online

京都向日町競輪場Facebookより
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京都向日町競輪場Facebookより
◆客席部分へ無残に飛散したガラス

 6月18日、大阪を震源地とする震度6弱の地震により、多くの被害があった関西地方。地震の一昨日まで高校生による自転車競技「第55回近畿高等学校自転車競技大会 兼 平成30年度全国高等学校総合体育大会近畿予選会」が行われていた京都向日町競輪場で観客席のガラスが割れて飛散するなどの被害を受け、19日から実施される予定であった競輪の開催も中止となってしまった。

 京都向日町競輪場のFaceBookには一面に飛散したガラス片の写真と開催中止のお知らせが掲載され、地震の激しさの一端を垣間見ることができる。(参照:京都向日町競輪Facebook)

 だが、それ以上にガラスの飛散・開催中止の一報を聞いた競輪ファンは大きな心配に駆られてしまっていた。

◆熊本地震で走路まで割れてしまった熊本競輪

 それは2016年4月14日~16日に大きな地震となった熊本地震の記憶である。大変な被害となってしまった先の地震。最近では熊本城の復旧もニュースになっているが、大きな被害を受けた施設の一つに熊本競輪場があったのだ。

 熊本競輪場は全国の競輪場でもサイズが大きい1周500m、さらに直線距離も日本一であり、ファンからは「滑走路」と呼ばれる競輪場でもあった。そんな熊本競輪場も熊本地震によってスタンドは支柱が崩れ、走路に断層が走るほど大きな被害を受けてしまい、現在でも休止状態に追い込まれている。

 京都向日町競輪の休止でファンが心配していたのは、熊本競輪のような被害にまで広がってしまっていないかということであった。幸い、走路への影響は見られないと発表されているが、施設の点検など、次の開催から正常化できるかどうかはまだ不明だ。

 ちなみに熊本競輪は一端、廃止まで含めて今後を検討されていたが、現在では走路を縮小のうえ施設も建て替えて再開する方向で検討されている。名物である滑走路は消滅してしまうことになりそうだが、日本最南端の競輪場として存続を喜ぶ声は多い。また、競輪のみならず、トラック自転車競技場を必要とする自転車競技者にとっても朗報となった形だ。(参照:熊本日日新聞)

 公営競技は使命として、開催により主催者である自治体の収益を生むことが求められる。すなわち、レースを楽しみながら投票することで復興支援への寄付としての役割を果たす。先の熊本地震でも、熊本市主催の開催を他の競輪場を借り受けて開催したり、他の開催でも熊本復興支援への寄付を含んだ開催が多く実施され、多くのファンが普段以上の投票を実施した経緯がある。

◆日本に一つしかないものがある京都向日町競輪場

 被害の最終的な状況はまだわからないが、無事に再開となれば「日本に一つしかないモノ」を体感してほしい。

 それは券売機だ。全国の公営競技場にある券売機は大半が富士通フロンテック製か日本トーター製なのだが、京都向日町競輪場には全国でここにしかない「オムロン」の券売機が存在している。オムロンは実は全国の鉄道切符券売機で多くのシェアを誇る券売機企業の一面もあるのだが、公営競技の馬券・車券・舟券向け券売機はすでに開発をしていない。一昔前のATMのようなオムロン製券売機は、非常にゆっくり処理して車券を発行する。最近の洗練された券売機とは違う趣を是非感じて欲しい。

 そのためにも、他の施設の無事や早期再開で筆者個人としても、レースを楽しみながら復興支援に勤しみたい所存だ。早期再開となれば6月30日から3日間のレース「京桔梗賞」が予定されている。昭和の香りが漂いすぎな向日町競輪のオフィシャルマスコット「ムコリンムッチー」も元気なツイートで決意表明している。

“京都向日町競輪場、一日も早い復旧を目指し頑張るむちよ!!”

【シグナルRight(佐藤永記)】

半勤半賭のセミギャンブラー。Twitterやニコ生『公営競技大学』にて公営競技について解説をしている。@signalright
ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:6月19日(火)16時13分

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